(株)豆子郎~山口市の銘菓

法政大学院 坂本ゼミ 修士1年 投資家 根本幸治

(株)豆子郎の常務取締役 田原文栄さんと銀座で懇親会。
大谷由里子さんからのご縁です。

なんか妙に親しい特別な関係に見えてしまう写真だが、
私に課された指令は、彼女の結婚相手を見つけること。
どちらさまか、名乗り出でたる殿方、お待ちしております。

15年3月の坂本ゼミ春合宿にて山口市の豆子郎を訪問させていただきました。
戦国時代に雅な小京都・山口を作った大名・大内氏のおひざ元。
庭は美しい日本庭園になっており、店内には香がたかれています。

外郎(ういろう)が商品と聞き、全く興味ないまま頂戴した豆子郎を食する。
旨い! ビックリした。 これは外郎を超えている。 はるかに旨い!
米粉ではなくわらび粉を使い餅のような触感で、ついつい食べてしまう。

毎朝深夜2時から準備が始まり、新幹線始発前に販売が始まる。
役員の彼女自身、深夜3時に出てきて製造を見守る。

今日作ったものは今日中に売り、基本的に山口以外では売っていない。
東京の百貨店に並べても売り切れになるだろうに、店をださない。
理由は、日持ちしない(賞味3日間)ので、山口から離れて販売できないため。
唯一、横浜のあざみ野駅徒歩5分にお店有り(賞味2日間)

経済学の常識では、需要に合わせて供給を増やす。
コンビニでは、売れ残りより品切れを恐れる。

しかし、豆子郎は完璧な商品の質にこだわり、大量生産はしない。
坂本ゼミでは、”供給の法則”と呼んでいる。
毎日の湿気に応じて工程を変える。マニュアルを持たず自動化もしない。

創業者は玄人(くろうと)の菓子職人ではなく、素人(しろうと)ながら食べたいものを作った。
”しろうと”である謙虚な気持ちを忘れないために商品名を”とうしろ”とした。

「山口には美味しいものがいっぱいありますよ。 おいでませ山口へ(笑)」
郷土愛を感じる彼女の明るい笑顔に、日本型経営のプライドを感じます。

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