才から徳へ

学生が、
親孝行したいから青谷洋治社長の坂東太郎さんへの入社を希望する。

平成バブル景気のとき、賃金の高い会社への転職が話題になった。坂東太郎さんも連日、辞表の山。人手不足倒産になりかけた。

連日、亡くなったお母さんの墓参りを繰り返した。1か月後、青谷社長の幽霊が出る噂が広がった。
3か月後、お母さんの声が聞こえた。働いている人が幸せじゃないから辞めていく。

社員が150名の時。社員とトコトン話しあった。社長が研修に行くたびに新しいことをやれと言われた。

社員からは、雑巾を絞った水を飲ませたかった、社長の頭を叩きたかった等の不満が噴出した。

今、女将さんの会が開かれる。そこでは、社長が初耳の話しばかりを聞く。
忙しい昼食時に障がい者から天丼を食べられるようにペースト状にしてくださいとの注文があった。
断わる店ばかりだと思うが、ペースト状にして出した。しかも、エビだけ、野菜だけ、別々にしてペーストされたものが出された。涙、涙、涙。

10日に浜松で坂東太郎さんと後日、紹介させていただく小松製菓さんの社長の話しを聴いた。両社共に坂本光司先生著の日本でいちばん大切にしたい会社4に掲載されている。

私が大学院の入学前に4が出版された。出版日の1日前に茨城県の会計事務所で開催された坂本光司先生の講演会に行った。

坂本先生が、青谷社長の生い立ちと坂本先生の生い立ちが似ていると話された。ひどい生い立ちと呼んでいいと思う。だから今日がある。涙が止まらなかった。

青谷社長
応募者の最初の面談は、青谷社長自らされる。応募者は驚き涙ぐむと言う。

様々な考え方があって良いが、私は青谷社長に賛成だ。最終面接で初めて社長が出てくる会社は、会社をダメにする始めの行動だと思う。

なぜか、どんなに優秀な社員でも徳ができるまでは長い年月がかかるからだ。求める人財は才から徳へ転換してきている。
インターネット等で才、知識は価値を持たなくなっている。
徳とは、周りの方へ愛情、思いやりだ。

社員が面接をすると、潜在意識で、自分のライバルとなる人財を落として最終面接のときは、才、ペーパーテストのみ優秀な人材だけしか残っていないかもしれない。潜在意識の行いは本人が気づかない。

創業者は会社への想い、手を共に携えていく、人財が直感的に分かる。
才から徳へ変わっているので、大企業でも小さな企業でも、トップ自らが採用の人頭に立たなければならない時代に突入している。

会計事務所は、税理士法人 報徳事務所、法政大学大学院客員教授の赤岩茂が代表社員・理事長だ。
財務戦略論の講義を受講した。一見、数字を使って、、、。と思ったが、二宮尊徳先生等が登場し、正(まさ)しく徳の授業であった。

修士2年の知野 進一郎です。

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「才から徳へ」への1件のフィードバック

  1. 知野さん
    大変ためになる内容で、勉強になりました
    ありがとうございます
    本田 佳世子