(株)大谷
法政大大学院 坂本光司ゼミ 修士1年 投資家 根本幸治
みなさんが使っているハンコ、実はここで作られた物かもしれません。
新潟市江南区亀田工業団地にある株式会社 大谷
社内の日当たりの良いフロアーが社員食堂で、社長の席は社員と一緒。
創業者の大谷勝彦会長が微笑ましく経営について語ってくださいました。
昭和45年に自らが「好酸球性肉芽腫」という難病にかかり、九死に一生を得たこともきっかけになり、
昭和40年代から障がい者雇用に積極的に取り組む。
印鑑業界は“手に職をつければ、食いっぱぐれはない”ということで、障がいがあっても座って出来る仕事、
例えば、ハンコ作りや時計の修理、洋裁や和裁などの仕事に就いたもの。
雇用のポイントは、適材適所、本人の能力に合う仕事を任せること。
会社は社会と同じで、老若男女や障がいの有無を問わず、いろいろな人がいる、それが普通。
したがって、「最低賃金の適用除外」を行わない。
障がいの有無にかかわらず、高い給料がもらえるように育てることが会社として当然のこと。
1人の人が複数の仕事ができる「多能化」を目指す。
「かつて障がいのある方のお宅を訪問したときに、親御さんの最大の悩みは、
親亡き後の問題であると切実に感じました。
今はもう亡くなってしまいましたが、障がいのある息子の働きたい想いを支えるために、
転勤を断ってまで、会社への送迎を続けたお父さんがいます。
親も子も働くことで自立することを望んでいます。
また障がいがあるからこそ、経済的に自立をする必要があります。
一番大切なことは、障がいのある方も、これもしてくれ、あれもしてくれと求めるだけではなく、
自助自立することだと思います。」
根本さん
ありがとうございます
障がい者の自立への世間の理解としくみ作り等の支援の広まりが
求められますね。
本田佳世子