坂本教授とゼミ生でも以前から応援しつづけている、ダイア・ログ・イン・ザ・ダークの志村夫妻
２５日、ハッピィウエデイングです。

【お願いです！！】
　　長文をどうかお許しください。

２０１５年１１月２５日。真介と私はダイアログの暗闇の中で発案者ハイネッケ立会のもと人前式をします。

皆様、御存知の通りダイアログはカッコイイ暗闇のエンターティンメントですけれど、その代表である私達はちっともかっこよくありません。いつもアタアタしてバタバタしています。

昨年、真介との結婚を決めたのは、講演中に彼が大動脈解離で突如倒れたからです。真介は人に仕事をふったり、また何かをお願いするのがとても下手です。スタッフも必死で頑張っています。でもこの特殊なDIDの運営を真介が一人で担い走るには無理があります。

私は彼が手術室に入ってから、その前にあった出来事を思い出していました。昨年はとにかく大雪だったのです。雪が降り積もるとアテンド達は帰宅困難になります。雪で音が吸い込まれ聞こえなくなってしまうからです。タクシーは一台も見つかりませんでした。真介は雪の度に自分の車を出し、帰宅できないアテンド達を一人ひとり家に送っていました。自分の帰宅は朝の４時になりました。「どなたかに声をかけ手伝ってもらえばよかった」私は待合室でその時に彼に全てを任せていたことに気づいたのです。
更に日本でのDID開催準備から始まり約２２年ずっとこんなことを繰り返していたことも思い出しました。そのやり方に後悔しました。そして彼が助かったならこれからは一人で背負わさないということを誓いました。

手術は成功しました。せっかく助かったいのち。奇跡的に助かったいのちです。私は真介に知ってほしいことがあります。それはみんなの力を集めるということです。

１１月２５日。私たちの式にお心をお寄せくださる皆様から「ご祝儀や会費は？」というお問い合わせを頂いています。そこで私はとてもわがままなお願いを皆様にさせていただくことにしました。

それは私たちに頂く祝福のお気持ちを、有り難く受け取り、それをダイアログに還元することです。下記をご覧頂けますでしょうか？
http://japangiving.jp/c/13196

真介に人の力が集まると必ず夢は叶うことを伝えたいです。そしてそれはアテンドやスタッフへの教えにもなります。ダイアログは社会的な活動です。世の中の変革を願い続けています。誰も頼らないで頑張るのではなくみんなで頑張る。それも実現させていきたいのです。

さて、真介の定期検診が先週ありました。心臓の働きが少しよくなり、解離した大動脈も今のところ問題はなく、二つの大動脈瘤も前回よりは大きくなっていないことが分かりました。ちょっと安心したのか、その日の真介は柔らかな表情でした。

「自分に何かあったらダイアログはどうなるのか？アテンドはどうなるのか？」彼と暮らすようになってから、そんな言葉をたまに耳にします。
私は「大丈夫！私や仲間がいる！」と言っています。（でも本当は私の気持ちは大丈夫ではありませんよ！！）

皆様お一人お一人のお力を集めさせてください。それを真介に見せつけてやりたいです。また頂戴したお気持ちは、盲学校でのダイアログ開催とそして目を使わないこども達と目を使うこども達の交流及び、障がいを持つお子さんを育てる先生や親御さんへのDIDご体験につかわせて頂きたいと願っています。

新婦　志村季世恵拝