ラッキーピエロの王一郎社長の新刊
静岡県島田市のサンリの西田文郎会長が推薦した。
6月23日、法政大学大学院 坂本光司教授と視察したその日に発売された、泣く子も函館のラッピ、ラッキーピエロのハンバーガーを見れば黙る、王一郎の最新刊「美味しい、楽しい、感動があるから、お客様は来てくれる」のポイントは何かを求めて3回読んだ。
204Pから始まる手紙を書き続けること、スタッフとの共有時間をできるだけ増やすの206Pの5行目から207Pの最後までに集約される。
旅行のほかでは毎月、バ-スデーサミットという集まりを実施しています。これは、その月に生まれた人が集まって飲んだり食べたりする食事会で、私自身100%出席するよう努めています。
バースデーサミットが面白いのは、ただの食事会ではなく、毎回、テーマを決めておいて、そのテーマに沿ってみんなで語り合うことです。
「私の親孝行」というテーマで話し合ったときには、参加者全員が泣き出したのを見て、いたく感動させられました。ああ、こんなにもお父さん、お母さんのことを思っていたのか、と。
ある年、1月生まれのバースデーサミットのテーマが「父親の話」でした。ある女性スタッフが「うちの義父はいま変な咳をしているんだけど、病院嫌いの頑固者で病院へ行かないんです。もう少し様子を見て、それでも治らないようなら病院へ連れて行こうかな」と。
これを聞いて年配の女性が毅然として言いました。「いますぐ病院へ連れていきなさい。私たちに怒られたからでも何でもいいから理由をつけて、首に縄をつけてでも連れていきなさい」と。
その真剣な物言いにビックリして急ぎ病院へ連れていったら、果たしてガンが見つかりましたとのこと。幸いにも早期発見だったため、命に別状はなかったそうです。
おそらくアドバイスをした女性には、似たような経験があったのでしょう。ウチのバースデーサミットは役立つなあと手応えを感じたものでした。
バースデーサミットは、その月に生まれた人ならば、長幼の別を問わず誰でも参加します。
「お父さんの話」「お母さんの話」「こどもの自慢」「故郷について」「最後の晩餐に何を食べたいか」・・・・・身近な体験を語ることでお互いをよく知ることができ、また情報の共有ができる。同じ月に生まれたことをきっかけに、別の店舗に勤めるスタッフとも顔なじみになれる。
何にもまして、社長である私がスタッフのことをもっと知ることができるのですから、万難を排して参加するようにしています。人数が増えるとスタッフとのコミュニケーションは難しいでしょうとよく言われますが、ウチに関してはそんなことはありません。
社長が主催した食事会で一方的に社長がしゃべり、スタッフは聞き役に徹するというパターンがよくあるようです。それでは意味がありません。
私は聞き役に徹し、スタッフの家族や子供たちを含めた関心事に耳を傾けるようにしています。その結果、スタッフとの心の絆を保ち続け、ともに共通の未来を見ることができます。バースデーサミットは私にとって大切なコミュニケーションツールなのです。
社員同志の絆の中で年配の女性の毅然としたアドバイスを聞いた女性 結果
王社長の自主性を引き出す、しかけは社員を信じる信念 日頃の行動
そんな感じがした。
修士3年の知野 進一郎 です。
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