株式会社こんの 紺野社長の話
こんにちは。秋が深まり、木々の葉も色付いてまいりましたが、皆さんはどんな毎日をお過ごしですか。
きょうは「人を大切にする経営学会TV」について書きます。「人を大切にする経営学会TV」はインターネット配信の番組で、人を大切にする経営学会会員の皆さんに向けて配信しています。
毎月多彩なゲストをお迎えし、ぶっつけ本番の対談です。ハプニングやお見苦しい点などもあり、日々反省です。しかしながら度々、聴き手を担当させていただいて、話を伺う私自身が発見の連続で勉強になることばかりです。
今回ゲストとして出演していただいた株式会社こんの(福島・古紙回収リサイクル業)代表取締役社長の紺野道昭(こんのみちあき)さんは社員思いで、行動力のある、情熱的な方でした。
株式会社こんのは昨年3月、第5回日本でいちばん大切にしたい会社大賞審査委員会特別賞を受賞しました。その表彰式には、福島から社員20名とともに参加され、「みんな大好き」とスピーチ!その喜びと感激ぶりが熱く伝わりました。
もともと、紺野さんと坂本先生との出会いは、大多数の人がそうであったように、約70万部のベストセラー「日本でいちばん大切にしたい会社1」を手にした時でした。
いい会社を作ろうと思い始めた矢先だっただけに、紺野さんは大きな衝撃を受けて、こうすればいいんだというバイブルを手に入れた気がしました。その後、坂本先生の講演会にはすべて行き、学び続けます。そして、いつかこの本に登場するような会社になるぞと夢に描き、数年後、自薦によって見事に大賞に輝き、その夢を実現させます。
いい会社を象徴するエピソードが多々ありますが、おととし2014年に第2回「私は自分の仕事が大好き大賞」という賞を受賞された社員、鈴木けんやさんご自身が語る話も逸材です。当時のスピーチを聴いて、私も涙がこぼれました。漫画家を目指して挫折し、約9年間引きこもりだった鈴木さんの約25分間で語られる成長物語です。
社会では落ちこぼれのレッテルをはられそうですが、カジュアルな服装で面接に来た鈴木さんを企画室室長の原淳さんがあたたかく迎えて採用し、企画や大事な仕事を任せました。
鈴木さんはスピーチの最後で言いました。「ぼくは株式会社こんのが大好きです。ぼくのような人間になんでも任せてくれる株式会社こんのが大好きです。ぼくにしかできないことをやらせてくれる株式会社こんのが大好きです」と連呼していました。
そして、働き始めて数年後、気付いたら漫画家になるという夢を会社が実現させてくれたと言います。訪問先の企業の理念やストーリーをプレゼントする企画を任せられたのです。それが世界にたったひとつの漫画にしてプレゼントするものでした。鈴木さんの動画は今もYouTubeで見ることができます。
学会TVのダイジェストで、紺野さんの言葉をいくつか紹介します。「人を決めつけずに信じて育てる、コップが上を向いて入ればどんな人でも受け入れてともに成長できると信じています」「人はどこかにスイッチがあって、そのスイッチを入れてあげれば誰だって変われる」「人生の転機は29歳の時に入退院を繰り返した時です。数か月にわたって37度5分の微熱が続き、原因不明で死も覚悟した。命ある限り、おまけの人生。あのおかげで今がある」「座右の銘は思い立ったが吉日。気づいたら、行動しよう。今やらずして、いつやるんだ、即行動。この人に会ってみたい、行ってみたい、と思ったら鞄をまとめて飛んで行っています」など。
そんな紺野さんを社員はどう見ているのか、同行していらした社員の髙橋雅之さんにも特別出演していただきました。「社長はとにかく熱い経営者。そして、信じて任せてくれます。入社1年目で自ら希望したところ、新設した八王子支店を任せるという度量の大きさに正直、驚きました。1年後に目標達成した日の電話では感極まって泣いてしまいました。すると、電話の向こうで社長も一緒に泣いてくれて、お互い30秒ほど泣いたまま無言。間違いなかった。やはり、この人だと感じました」と話してくれました。
紺野さん、髙橋さん、貴重なお話をありがとうございました。
さあ、いよいよ、締め切り間近となってきました。感動の大舞台となるのは来年3月21日、第7回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞の授賞式です。現在、対象となる企業を募集中です。自薦他薦問いません。詳細はこちらをご覧ください。
http://goo.gl/fP9TCR
ご応募お待ちしています。
それでは、皆さん、この後も穏やかな休日をお過ごしください。
感謝を込めて。福満景子
福満さん
こんのも紺野社長も素晴らしいですね。
知野 進一郎