「中小企業が今からやれること」

「人を大切にする経営学会」員に毎週金曜日に送られるメルマガの巻頭言。

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「中小企業が今からやれること」
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アクロクエストテクノロジー株式会社 取締役副社長 新免 玲子

ここ数年は、坂本光司先生のご推薦もあり、厚生労働省、中小企業庁、横浜市、
等から、たくさんの賞を頂きました。その結果、新横浜の80人の無名の
IT企業がちょっと知られるようになり、昨年までに200社の経営者の方が
企業視察にご来社くださいました。

また、その結果として、自社の取り組みを他社にも展開できることは
ないのだろうかと「組織いきいき実践勉強会」を中小企業の経営者の方を対象に、
始めさせていただきました。

その中でも印象的だったのが、新卒採用のやり方でした。
当社の場合、学生が当社の内定を受けた当日に、内定を祝う会を開いて
あげています。その内定を祝う会の場で、問題が起こりました。
内定が決まった学生から、「明後日、他社の人事主催の懇親会で、ただ飯を
たらふく食べてきます」と話がありました。内定を祝う会に参加していた2年目、
3年目の社員が、即、同期をとったかのように、「せこい!」と返しました。

実は、私も同時に思った言葉だったのです。理解してくれなければ内定は
白紙に戻ることになるのかもしれない・・・と思いつつも、自社の若手も
同じマインドセットを持っていることを嬉しく感じたのです。
当社に内定が決まり、入社することを決めたのですから、絶対に入社する気の
ない他社でただ飯を食べようというのは、筋が通らない話だと思います。

が、この話を聞いた小企業の社長さんたちの反応は違いました。
「それは言えない、言えば、せっかく内定した学生が辞退するかもしれない
から・・・」と言われました。

また、10名ほどの小企業が大卒の新卒採用をしたいと思っていても、採用
エージェントからは、とれて専門学校生が関の山・・・と判断されている
現状があります。
学生に筋を通し、大卒を普通に採用できる小企業になっていかなければ、
小企業は小企業のままなのだと痛感しました。

そこで、勉強会のメンバーと始めることにしたのが、学生を対象とした「中小
企業に入って日本を活性化しよう」活動です。日本では、99.7%は中小
企業と言われる中、残り0.3%の大企業を目指して大学生が就活をする、
今の日本の就活動向を変えていくしかありません。しかも学生に聞けば、絶対に大
企業に入りたいわけではなく、中小企業を知らないから、大企業に行くのです。

大学生にもっと偏見なく、中小企業を知ってもらうことにより、良い就活の
マッチングもできることになり、中小企業が活性化すれば、日本を活性化する
ことにつながると信じて活動を始めています。
小企業だから・・・と躊躇している現状があれば、まずは動く。実践をすべき
ことはたくさんあります。
少しでも日本の中小企業が変わるような活動を地道に広げていければと考えています。

みなさんもご賛同いただける方は、以下までご連絡をお願いいたします。
「中小企業に入って日本を活性化しよう」キャンペーン

中小企業に入って日本を活性化しよう

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