日本一の朝礼の徳島市の【西精工】さんの【西社長】
ああっ、引き続き休みたいな
公共交通機関、観光、病院、連休なので、納品、工事をされた等の方は今日は休みの方も多いだろう。
多くの公務員、サラリーマン等は、辛い今朝の出勤、朝礼のある会社は社長や上司の聞きたくない説教があるので、憂鬱な方も多いだろう。
日本一の朝礼の徳島市の【西精工】さんの【西社長】の1年前の人を大切にする経営学会のメルマガの巻頭言だ。
障がい者を含め、生き生き出勤する社員が浮かぶ^_^
「関わる幸せ」
人を大切にする経営学会 理事 西 泰宏
昨年の4月に初めて知的障碍者を現場のラインで採用しました。当社では今まで知的障碍者を採用した事はありますが、現場で実際に機械を動かす仕事に就けたことはありませんでした。なぜなら現場の仕事は危険が多く伴い、
ルールを破ったり、集中力が欠けたりすると、それが大きな事故につながるからです。
彼は特別支援学校の1年生から3年生まで当社にインターンシップに来ました。1年生の時は2週間検査の仕事をしました。この時は就業体験のようなもので、「働く喜び」を少しでも感じてくれたらと思っていました。
ただ私は少し物足りなさを感じていました。障碍者施設や特別支援学校との関わりは大切だけれども「おつきあい」で終わってはいけない。お互いが本気になって向かい合わないと得られるものは少ないと考えます。
当社では会社が大切にしている事に対して、チームでどんな実践をしているか
を評価するチームごとの面接が半年に一度あります。経営理念の浸透から始まり、チームの目標、個人の目標などを評価していきますが、その中に「障碍者との関わり」というテーマがあります。
そこで私が「支援学校との関わり方はこんなのでいいのかなあ?」
「知的障碍者は製造現場で働けないと決めつけてないかなあ」とか、
問題提議していたら、あるチームが「ようしやってみよう!」という事で動いてくれました。
設備や表示を新しく変えたり、書類を整備したりして、彼を受け入れえる準備を総務とも相談しながら、
手間暇かけてやってくれました。おかげで彼が2年生の時には検査の仕事を2週間、現場での仕事を2週間体験することが出来ました。そして3年生の時には現場だけの就業体験を1か月行いました。彼の仕事に取り組む姿勢は
素晴らしく、面倒なことでもキチンと確実にやります。
集中力も高く、お昼休みのチャイムが鳴っても仲間が声をかけるまで手を止めません。
『ひょっとしたらここで働けるかもしれない』彼の両親や支援学校の先生、そして我々もそう思いました。本当に就業可能か、もう少し見極めようという事で1か月延長して、持ち台数を増やしたり、付き添いの先生が離れたりして、様子を見ました。そして我々は来年の4月から新入社員として彼を受け入れることを決めました。
あれから1年が過ぎました。私は彼とたくさんの時間を一緒に過ごしました。
彼の所属するチームは毎月のように昼休みにお誕生会を開きます。お誕生会と言っても会議室に集まり、たわいもないことをしゃべりながら、お弁当を食べるだけですが、こんな普通の日常に大きな幸せを感じます。仕事もイベントも彼とチームメイトは同じ立ち位置です。特別扱いはしません。
ダメな時には私自身が注意したりする事もあります。彼を交えた飲み会も2度ほど参画しましたが、「それは1人1個ずつだよ、2個も食べちゃダメ!」
とか、「人が大切な話をしている時は箸をおいて、その人を見て!」とか、
遠慮なく、みんなが関わります。このように私たちが注意したりする事もありますが、彼から学ぶことも非常に多いです。
彼の挨拶は西精工の中でナンバーワンです。どんな時でも、誰に対しても、大きな声で立ち止まって丁寧な挨拶をします。全くぶれません。私の一番の先生です。その他にも
集中力の高さ、目標達成の意欲など、見習うべき事がいっぱいです。
1年間彼と関わってきた中で「知的障碍」とは一体何なのかと思う事があります。例えば「障碍とは個性だ」と言われる方もいますし、それを私は肯定も否定もしません。私が感じるのは、知的障碍者は我々と少し違う回路をいくつか持っていて、その回路が我々と同じように繋がる可能性は低いということです。でも逆に我々よりも素晴らしい回路も持っていて、それを発揮することで素晴らしい成果を出します。ただ自分自身でその回路を発揮させるのは難しいという事です。おかげさまでその回路を発揮させる役目を我々は担っています。彼らと相乗効果を出す事が出来れば、
もっともっと素敵な事が起こると確信しています。
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