今月26日（木）に「未来工業（株）」をご訪問させていただきました。
そうです、あの「日本一休日が多い会社」と言われている
名古屋証券取引所二部上場の電設資材メーカーです。

われわれは総勢36名
（静岡県中小企業経営革新フォーラム21会員20名、事務局4名、学生12名）
という大世帯でお邪魔しました。

①最初に90分ほど社長の瀧川克弘さまよりご講演をいただき→②工場見学→③質疑応答という流れで進行いただきました。

①社長のお話は、非常に親近感を抱かせる魅力的な語り口で、
印象に残るものとなりました。
　中でも上場企業でありながら、
株主ではなく従業員を第一に大切にしている会社である、
ということが「休日が多い」ということ以外にも、
話の節々に織り交ぜられており、
繕ったものではないという感じが伝わってきました。

　講演会後、坂本先生のお話によると
「目を閉じて瀧川社長の話を聞くと、創業者の山田昭男（現相談役）と瓜二つであった」、
「山田イズムの継承が確実に行われていることの証である」。
というコメントに、ますますこの企業の重みを感じました。

②社員さんによる工場案内では、
熱心な語り口でモチベーションの高さを感じました。
　中でも工場設備以外で「特許」「実用新案」などの保有数、
「提案制度の提出件数」の説明から、自発的な志しを強く感じました。

（我々の質問に対して、丁寧にご説明いただいたこともあり、
予定時間を超過してしまいました。誠に申し訳ございませんでした）。

③質疑応答では、予定時間を超過しているにも関わらず、
再び瀧川社長が回答してくださいました。
　印象的な回答として、
社員教育の具体策についての質問に
「人を育てるというのはおこがましい」
「育つ場を作ることが大切である」
というものがございました。

つまり、自己啓発を大いに支援することで、
社員の自己実現欲求を満たし、
結果的に自発性が尊重され、
最終的に「常に考える」という企業文化の醸成につながっている
ということに共感を抱きました。

(レポート：岡田　勇雄　撮影：結城愛作）