業界の常識をくつがえす「けずらない歯科」への挑戦・・・ヨリタ歯科
先週、四国で人本経営を指導している会社の特別研修ということで社員の皆さんと大阪の人を大切にする会社のベンチマークツアーをいたしました。ル・クロ、ヨリタ歯科、美交工業と豪華ラインナップ。
もう5回目くらいの訪問になるヨリタ歯科。本当に素晴らしい経営をしていると思います。
寄田院長は語られていました。
「一度歯をけずると、何年かするとまた、そこから虫歯になったり。せっかくつめたものが取れたりすることがよくあります。いかに高度な治療や情熱を注いでも、むし歯や歯槽膿漏がなくなりませんでした。ここでやっとわかったのです。歯をけずればけずるほど、治療すればするほど、新たなむし歯や治療がふえることを」
自身の仕事についての本質を見抜いたのです。
これまでの歯科療法は根本的に間違えていたと気づいた寄田院長はけずらない歯科医を目指すことにしました。
来院した患者様が心から満足してもらう歯科医をつくるために、予防歯科をクリニックの軸においたのです。
むし歯は、歯を強くしたり、生活習慣の改善などで、けずらなくとも、もとの健康な歯に戻すことができるというのです。
歯槽膿漏から守るためには歯磨きではなく、歯科医での定期的なクリーニングで長く口の健康がキープできます。
予防歯科という軸になると主人公は歯科医から衛生士ということに必然となっていきました。
衛生士を中心にスタッフが心から楽しいと思える職場を本気でつくろうと人を大切にする経営を試行錯誤しながら現在のヨリタ歯科が形づくられていきました。
定期的に患者さんが訪れて、衛生士がケアをして生涯、むし歯や歯槽膿漏で悩むことがない歯科医院をつくっていこうということから「ワクワク楽しい歯医者」という理念がうまれたのです。
この理念があるから、ヨリタ歯科では特に子供たちを大切にしています。
院内には子供たちが喜ぶような仕掛けがされていて、また行きたくなるクリニックづくりをしています。
予防の大切さを子供のころから意識づけをしているのです。
痛い思いをせず楽しいのですから子供たちは定期的に通うようになります。
カムカムフェスタというイベントはすぐに満員になり、たくさんの子供が目を輝かせてやってきます。
この子供たちは、やがては生涯顧客になっていきます。
そして、予防の意識が芽生えると歯に対する価値観が変わるのだそうです。
その結果、保険外の診療が大幅に増えていきました。
これが利益の源となって還ってきているのでした。
ヨリタ歯科では見事な善循環経営が実現されているのです。
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