公園通り

野口具秋です。

幹事です。時間に遅れてはと、バス停に急ぎます。
公園に隣接する保育園から
黄色い声は聞こえてきません。
おやつの時間なのだろうか。静かです。
雨の後の公園はしっとりとしていて
地面が足に吸い付きます。
足裏が心地いい。
まだ穏やかな陽の光りが大きく、
大きく茂った桜の木々で遮られています。
人影ない木漏れ陽の洩れる公園を急ぎます。

市ヶ谷駅近くの坂道を上ります。
隠れ家のようなイタリアンレストランです。
老いた世代になり、無事に登り切れるかな。
音楽クラブであったので参加者は圧倒的に女性有利です。
可愛そうに、男性は空いている席に坐ることになります。
女性陣は綺麗に着飾っていて
華やかな雰囲気に包まれます。
3年前亡くなったポン友が
1週間かけて着る物を決めたんよ、と語っていた。

隣りに座った彼女、
今日はショートステイでゆっくりできると嬉しそうです。
元JALガールです。一卵性親娘です。
一旦は施設に入れた母親が不憫で罪深く、悲しく、
再び、母娘自宅でともに暮らしています。
綺麗なのに未婚のままです。
ゆっくり飲もうや、と誘うが、疲れたから帰る、
と早目に帰ってしまいました。
100万円もする首飾りをそーっと触らせてくれました。

男だけになった居酒屋、
遠慮なく焼酎、冷酒、ハイボールとピッチが上がります。
6年前に先立たれた友は社長職を退き、
39日、530km東海道を歩破。
道々街道筋の同期生に励まされ、
企業社会からの緊張感から解放されたようです。
春、会長に就任した彼は、
車椅子生活の伴侶と過ごす時間が増えると冷酒をグビリ。

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「公園通り」への2件のフィードバック

  1. 野口さん
    おはようございます!
    39日 530キロの旅は僕も体験してみたいです。
    530キロあるくことで色んな学びや気づきがあったことと思います。
    暑い夏が近づいていますので冷酒を飲み過ぎないように!!!(^^ゞ