年間5万人来場に

1度目、涙だった。
日本経営合理化協会の全国経営者セミナーの90分の講演。
埼玉県三芳町の産廃業ダイオキシンを撒き散らす。と云う今でもときどき物議をかもすテレビ番組の誤報だった。
2年前に15億円を借り入れた工場が完成したばかり。

連日の住民の街から出ていけコール。15億円の工場をたたんだ。
創業者の父の意志を継いだ。好きなインテリアデザインを学んでいた海外からやむを得なく帰国した決断だった。
社長になっても代表権がなく、文書を読まない父に10年間、要点を1枚にまとめて何とか了解を得た。

70名いた社員から、女に何が出来るかの嵐、でも何人かの社員の影の支えから一歩一歩進めた。

二度目の出会い、法政大学大学院、坂本光司ゼミの見学会の打ち合わせで訪問、出掛ける社長に挨拶。
自然を含み誰からも学ぶ謙虚さは、社長と言う社員の役割という思いからのようだ。
昨年、数時間に及んだ打ち合わせをした熊谷豊経営企画室長の説明も、社長の強い思いをより伝えてくれた。

3回目の出会い、昨年秋の坂本教授と30数名のゼミ生との見学会。教授から課題として、新卒採用と障がい者雇用を挙げた。
いずれも進んだと社長から連絡をいただいた。
2名の障がい者、身体障がい者は、PCを駆使している。もう一人は階段の掃除等をして成長をしている。

初の新卒採用に100名の応募があった。女性2名、男性1名に内定を出した。

埼玉県から遠い女子学生、大手の企業に内定をもらっていたが、絶対に石坂産業に入社したい強い意志。お母さんが猛反対、女子学生が埼玉に連れてきた。
社長の夢のある話に納得する。

社会的意義がある仕事。
目的、目標を明確にし挨拶始め基礎を徹底している。

同社には年間1万人が訪れる。
イギリス、ロンドンから車で5時間の街に環境のメッカがあり、年間5万人が訪れる。
東京から1時間の場所に年間1万人しかこない。日本人の環境への思いは足りない。

東日本には、「石坂産業」さん、福島市の「こんの」さん、群馬県前橋市の「アドバンティク・レヒュース(堀切勇真社長)」さんがある。
人に優しい環境ビジネスも日本を変える。
石坂社長を加えた3人揃った写真を見られる日は近いか。

死ぬほどの苦しみを味わった石坂典子社長。
幹部社員の2泊3日の研修は問題なかったが、若手社員の時は講師から緊急呼び出しを受けた東京銀座の「ランクアップ」の岩崎裕美子社長を想いだす。
お二人とも、男性にはない強い割り切りができる。

初代、2代目、3代目、企業が継続するには各々の役割がある。
坂本教授、経営者の最大の仕事は三つ。進むべき方向を全社員に明示すること、全社員が目標に向かって主体的に努力をする環境を創ること、
後継者を発掘し育てること。

数十年後。素敵な衣装に身を包んだのりこ いしざかインテリアデザイナーを夢見た。人間、好きなことをやることが男女ともより生き生きさせる。

修士2年の知野 進一郎です。

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