日本で一番大切にしたい会社 5出版を前にして

坂本光司、法政大学大学院教授の「日本でいちばん大切にしたい会社5」の12月20日の発売日が近づいている。

前作、4が発売されたのは、大学院入学前の一昨年2013年11月22日発売。

この22Pからの韓国のサムソン電子の危機意識として、24Pの彼らの質問は、「なぜ、かつて世界の企業や経営学の羨望の的であり、経営モデルといわれた日本の著名な○○や□□といった大企業の経営が、近年おかしくなってしまったのでしょうか。」

坂本教授の回答は、25Pの最後の行から、「企業経営にとって、大切にすべきことは、企業に関わりのあるすべての人々の幸せづくりです。そしてとりわけ幸せにすべき人とは、『社員とその家族』、、、。」とある。他の本や講演、大学院の授業で言われていることがある。

「年輪経営」。
長野県伊那市の伊那食品工業さん(日本でいちばん大切にしたい会社1)等に掲載されている会社だ。塚越会長には「年輪経営」というタイトルの本もある。
どんなに儲かろうと一時的なブームに乗ってはいけない。
一歩一歩が大切。

今まで数字・目標・予算を社員に言ったことはない社長でも、×××億円、×兆円と社内や社外に公言することがある。公言する数字が自然か不自然か、正しいか正しくないか、公言前に考える余裕が欲しい。

社員に数字がちらつく。
数字をあげたいため手柄を立てたい社員が出る。
上場と言っただけでも、社長に自分が上場に貢献したい認められたいために部下社員に無理強いをする。
社員同志の争い等、いい会社の会社内が不自然となる。
公言数字が、社長自身の名誉欲の表れである。

7000社を超える企業を現場で見てきた教授。いい経営から数字を追った途端に徐々に業績が悪くなり滅びた企業も結構、ご存知のようだ。

年輪がある年に大きく広がったらアンバランス、企業内、社員に無理が生じる。
今の経営、将来描いている経営が自然か不自然か、正しいか正しくないか、常々、考えて欲しい。

修士2年、知野 進一郎。

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