いよいよ１６日の土曜日に「日本でいちばん大切にしたい会社」５が出版される。
１．２．４．３と各巻２回ずつ紹介している。いよいよ最後の３のその１、あすが最終回。

２００８年４月１日の発売から半年間は余り売れなかった。クチコミやインターネット等で火が付く。
「最高の営業は営業しない営業」、文字通り、法政大学大学院、坂本光司教授の定石の証だった。
１、２、４と２回ずつ紹介してきた。３を最後に紹介するのは、発売日が２０１１年の１２月１９日だからだ。

３．１１が日本人の価値観を変えた年、
マグニチュード9.0の東日本大震災発生　死者・行方不明者数は2万人以上、人災とも言える福島原発の目に見えない放射線、解決の糸口は見えない。
汚染地域は今世紀には元通りにはならないだろう。

３．１１の他に、児童養護施設に匿名で寄付を行う「タイガーマスク運動」が全国に広がる
FIFA女子ワールドカップドイツ大会で、サッカー日本女子代表が初優勝。引退した澤のアメリカとの決勝戦で奇跡的なゴール、アメリカとの同点後のＰＫで勝利！
彼女らの３．１１からの復興を命を懸けて臨んだ１戦であった。そんな時代背景がある。

１社目　徳島県さぬきしの「徳武産業」さん。
１９５７年に地域産業の手袋縫製工場がスタートだった。十河孝男会長の奥様のこ両親が創業した。
１９６６年前後に、冬しか売れない手袋から年中売れる旅行用のスリッパ、バレーシューズ、家庭用ルームシューズへと転換する。

１９７０年に銀行員だった十河現会長と奥様が結婚する。
１年半後、２４歳の時に銀行員を辞め叔父の会社の韓国進出の提案を受け韓国に渡り様々な経営の難しさを勉強する。
９年が経過し奥様のお父さんの後継者になって欲しいと懇願され社長に就任、直後にお父さんが５９歳の若さで急逝する。
３７歳、お父さんより会社を大きくしてやろうと野心を抱き１５名ほどの社員と義母とトラブルの連続。
義父の３回忌に住職から「先代と競うのではなく感謝しては」という言葉に気づき感謝し始める。

社員とのいざこざ等もなくなり会社がいい方向に流れる。
通販会社の担当者からルームシューズのＯＥＭを手がけ徳武産業が提案できるＯＥＭ、奥様のアイデアの旅行用ポーチもヒットした。
ところが１９９３年、通販会社の担当者が徳がない人に代わり意見が合わなくなり売上は大幅ダウンする。

「お年寄りのための履き物をつくってくれないか」　友人の一言が運命を大きく変える！

２社目　長野市の「中央タクシー」さん。
坂本教授「タクシー業界はこれから伸びる産業」と言う。
６０代、７０代以上が増えているし増えるからだ。
２０１３年にカンブリア宮殿で紹介されている。そのＨＰから。

社長の金言
仕事を通してお客様の人生を守る..
長野市民から圧倒的な支持を得て、県内ナンバー１の売上実績を誇るタクシー会社、中央タクシー。地方で経営するタクシー会社の９割が赤字といわれる中、２０１２年度の経常利益は過去最高を記録した。一体、長野のこのタクシー会社の何がそんなにすごいのか？

実は中央タクシーのお客の９割が電話予約だ。
街をながしながら客を見つけるスタイルとは一線を画す。一度でも乗ればほとんどの客がリピーターに・・・。その秘密は徹底した“真心サービス”にある。中央タクシーのドライバーは皆、タクシー会社とは思えないほど親切すぎるほどの親切。高齢者にはさっと手を貸し、さりげなく買い物袋を運び、雨の日には傘も差す。そして車内の会話を通してお客の家族のことを気にかけ、３００メートルという超近距離でも喜んで運行してくれる。それはまるで、身内のような存在。
そんな中央タクシーには、客からの感謝の手紙が絶えない。そこには、感動の接客エピソードの数々が…。
「客の幸せが先、利益は後」そんな経営理念で長野では知らぬ者はいない感動のタクシー会社の奇跡の経営に迫る！
３の６９Ｐに秘訣がある。これを見ると他社のタクシーに乗るとＭＫ他数社以外は不快になるかもしれない（笑い）。

３社目　東京都新宿区の「日本レーザー」さん。
近藤社長、労働組合委員長の経験、アメリカ法人の支配人、、。等の経験を活かす。
現在の会社を引き継いだ時、３年間の赤字続き、次は自分が社長と思っていた役員が社員と取引先トップ３と商権を持って辞める。
メチャクチャ苦労し今日がある。

日本レーザーさん、この２０１１年に第１回の「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の中小企業長官賞を受賞する。
３の巻末に、坂本教授がこの授賞式の日に歴史が変わった」という。
さらに「人を大切にする経営学会」で前へ進み、
今年の３月２３日の第６回の表彰式で、さらに前へ前へと進む。