西端春枝さんの基調講演会
3月23日に行われた「第6回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」表彰式で、ニチイの創業者・西端春枝さんの基調講演「どう働き、どう生きる」を聞きました。
御年95歳とは思えない、70分間にわたり立ってのお話は、温かい中に感動的なものでした。
まず、「第6回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」表彰式をご覧になられての感想として、各受賞企業の、社員を大切に思う気持ちを評されて、「日本は捨てたもんじゃないと思いました」とご発言されました。
講演の中で、私の心に留まったことは、「人は、誰に出会ったかで生涯が決まる。自分だけでなく、子供も孫も恩恵に浸れる。たとえ落ちていっても、そこで誰かに出会えば浮き上がっていける。」
「今日このような、人を幸せにする人の集まりに出ていることも偶然ではない。仏教では前世に、陰徳を積んだ人でなければここには集まってこない。今日の自分の幸せは、先祖の積善によって、子や孫が恩恵を受けている、ともいえる。」
「『寛容』とは、人を許していく気持ち」
「『煩悩具足』の『煩悩』とは、自分が中心でないと気が済まないこと。いらいら、悲しむ、ねたむなどの気持ち。『具足』とは足に引っ付くこと。つまり、いらいら、悲しむ、ねたむなどの煩悩でいると、それらが自分の足にまとわりつく。努力と勉強する生き方で、煩悩を払っていくしかない。」
西端さんのお話に「ういち」さんが登場しました。親を知らない不遇な人生を送り、18歳で結核で亡くなった、ういちさんも、最後の瞬間は幸せにつつまれて、救われました。締めに、「夕焼け小焼け」を、みんなで合唱しました。ういちさんの幸薄い人生に想いを馳せ、私の周りは、涙を拭いていました。私は、自分の人生がいかに幸せかを思い、不平不満や愚痴を言うものではないな、と心にとめました。
西端さんのお話は、今後の私の人生に一筋の光をくださいました。感謝です。
M1 本田 佳世子
本田さん
西端さんのお話を聴き、自分で考えて涙する。
そんな心がけも大切だと感じます。
知野 進一郎