8月27日(金)28日(土)に駒澤大学で開催される「人を大切にする経営学会」全国大会のご案内
8月26日(金、3社の企業見学会)、27日(土)、28日(日)に東京世田谷区の駒沢大学、深沢キャンパスで開催される。「人を大切にする経営学会」の全国大会。
「人を大切にする経営学会」の会員でなくても参加できます。
定員は300名で半数の申し込みをいただいています。昨年は満員になりましたので、早めにお申し込みください。
全国大会の案内は最後にあります。
8月28日(日)の9時30分からは分科会になる。
第1分科会は「海外の事例」で杉山 正剛さんに登場していただく。
この杉山さんの紹介は志縁塾の大谷百合子塾長が2014年4月2日「フジサンケイビジネスアイ」に掲載しているので紹介する。
杉山さんが毎朝、風雨の中も工場の入り口ですべての社員に挨拶し続けたことも大きい。
3月中旬に、ベストセラーになった「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者、坂本光司先生とともに、中国の順徳にあるYAZAKIさんの工場へ視察に行ってきた。きっかけは、ある商社マンから坂本先生への手紙。
「中国で、人に優しい会社を目指してとことん頑張っておられる日本企業のYAZAKIの社長に、ぜひ一度、会ってほしいです」
それまで「日本企業は、安い賃金の労働力を求めて中国に工場をつくっている」と、わたしは思っていた。百聞は一見にしかず。実際に、この目でYAZAKIさんの工場を見せていただき、順徳YAZAKIの杉山社長の情熱と姿勢には感動しかなかった。
順徳は出稼ぎの町。地方から出てきた1000人以上の人たちが寮に住みながら働いている。しかも、ほとんどの人たちは、10代から20代の女性。60歳を超えた杉山さんは、彼女たちの父親代わり。「気持ち良く働いてもらうには、まず食事から」と、食事の内容にこだわる。「中国は、それぞれの出身地によって、食べてきた物や味が違う」と、四川、広東を含め何種類もの味付けと料理を用意する。「明るい場所にお金が集まる」と、笑いながら工場も食堂も明るくて清潔な場所にする。
常に彼女たちの話や希望に耳を傾けて、職場の改善をして来られた。インターネットカフェを作り、カラオケルームを作り、24時間の医務室を開設、寮母さんを置き彼女たちの快適な暮らしを応援する。それでも、春節を境に毎年10%の人が辞めていく。日本人は「1年間に10%も辞める!?」と驚くが、最初から長期で働く気のない出稼ぎの人たちが10%しか辞めないというのは、50%辞める他の工場からすると驚異的な数字らしい。何より感動したのは、杉山社長の教育。「しつけが大切」と、あいさつや思いやりの教育に力を注ぐ。「これは、孔子の教えです。中国の人ですよ」と、日本を押し付けるのではなく、人が生きるために大切なことだと伝えている。
そして、「君たちが大切なんだ」と、真正面から向かい合っておられる。そんな杉山社長に心を開いた彼女たちの感想文を読ませてもらった。「学校で南京大虐殺のことを聞いて、日本人は怖い、嫌いだと思っていたけれど、そんな人たちばかりじゃないことが分かりました」には思わず、ウルッときた。
杉山社長が実践されていることは、「草の根」かもしれない。こんな草の根がいっぱい広がっていくと、本当にすてきだと感じた。
「人を大切にする経営学会むの会員になると毎週金曜日にメルマガが配信される。
7月29日のメルマガの巻頭言だ。
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年々増加する会員数とゼミ学生
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人を大切にする経営学会 理事 山内 忠行
株式会社ヤマウチ 代表取締役会長
「人を大切にする経営学会」が設立されて、この9月で満二年となる。
この間に坂本教授が提唱する「人を大切にする」経営の輪は急速な勢いで
広がりをみせている。会員数は勿論のこと、今日では国内のブロックにおいても
支部設立が後を絶たず、設立翌年の1月には北海道支部、12月には四国支部
そして関西支部と立ち上がった。
また、近々に名乗りを挙げる支部もあるという。この状況からすると、
ここ数年で各ブロックに支部ができ、瞬く間に日本を網羅することになる
であろう。これは「人を大切にする」経営がどんなに大切か、多くの人が理解し
学び始めたといえる。同時に、学会設立の趣旨でもある「企業に関係する人々の
幸せを最重視した経営学」を学ぶ経営者が多く存在することは、あの昭和50年代、
日本の高度経済成長時代の経営手法から脱皮したことになり、日本の中小企業は
人を大切にする正しい経営で元気を取り戻す日も間近に到来するということになる。
一方、坂本教授率いるプログラム演習(通称:坂本ゼミ)であるが、ここ数年
社会人学生は年々増加している。5〜6年前は2〜30名だったゼミ生が現在では
その倍以上、70名に達する勢いである。では、なぜこの学会やゼミに
これほど多くの人が集まるのか・・振り返ってみた。
坂本教授の著書や講演といったことも勿論起因するが、私が推測するところ、
全国で420万社とも言われる中小企業の中から、業績の良い企業をお手本
としたい・・あるいは、これから自社の経営は「如何にすべきか」、開業なら
どんな業種か等を求め、集まってくるものと思われる。 また、指導方法も
全国7500社の企業現場を見てリアルに語り、時には企業視察などを通し
「生の経営学」を学ばせるからに他ならない。こんな時、ゼミ生は恰好の
学び場所になるからだ。
さらに加えていうならば、学会の一事業でもある「日本でいちばん大切に
したい会社」大賞は自推や他推もあるが、ゼミ生も企業研究をした中で、推薦
をする。その企業が入賞したときは格別な喜びにもつながり、大変参考になる。
そして、学会事業も国内全ブロックに支部ができれば、ブロック毎で相応しい
企業を推薦して最終的に本部で審査表彰ということも近い将来可能となる。
もっと言うならば、今、夏の高校野球、県大会が全国で繰り広げられているが、
この夏の大会は県大会を経て甲子園で「いちばん」を決する。本事業も同様に
県レベルにまで支部ができたとき、日本の中小企業はさらに様変わりするものと思われる。
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●参加受付中です●
人を大切にする経営学会第3回総会・全国大会開催のご案内
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人を大切にする経営学会第3回総会・全国大会開催についてご案内いたします。
■開催概要■
日時 2016年8月26日(金) 企業見学会
8月27日(土)13:00〜19:10
8月28日(日) 9:30〜13:00
場所 駒澤大学 深沢キャンパス
〒158-0081 東京都世田谷区深沢6-8-18
テーマ
人を大切にする経営が日本を創生する
内容
8月26日(金)企業見学会
・Factory藍(旧藍工房)/アンシェーヌ藍
・サトーホールディングス株式会社
・株式会社武蔵境自動車教習所
8月27日(土)年次総会・開会式・特別記念講演
人を大切にする経営実践企業事例発表・懇親会
8月28日(日)分科会研究発表・総括
閉会式
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【企業見学会:サトーホールディングス株式会社】
東証第一部上場企業でありながら、人を大切にする経営を重視しています。
バブル崩壊やリーマンショックの際も、一人もリストラせず確実に成長しています。
公益財団法人佐藤陽国際奨学財団は、ASIAの学生に毎年2億4千万円の奨学金の
援助を行なっているほか、社会貢献への取り組みにも熱心です。
経済的にも社会的にも高い経営活動を実現できているのは、
創業者からの精神であるサトーのこころを社員に徹底できているためです。
127字以内の三行提報による社員からの提案が毎日、松山社長に上がり、
その重要な回答を50提案〜100提案、赤ペンを入れて返すなど、
日々の改革・改善により進化している企業です。
第6回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞にて経済産業大臣賞受賞
サトーホールディングス株式会社:http://www.sato.co.jp/
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【特別記念講演 】
日時:8月27日(土)13:50〜15:20
講師:株式会社帝国ホテル
代表取締役会長 小林 哲也(こばやし てつや)氏
講演テーマ:帝国ホテルの歴史とおもてなしの心
1945年生まれ。1969年慶應義塾大学法学部卒業後、株式会社帝国ホテル入社。
セールス部長、宿泊部長、営業企画室長、取締役総合企画室長、
帝国ホテル東京総支配人等を経て、
2004年、代表取締役社長。2013年より代表取締役会長。
株式会社帝国ホテル
1890年(明治23年)に日本の迎賓館として、欧米列強に負けない本格的な
西洋式ホテルで最高のおもてなしを提供するという志のもと、日比谷の地に開業。
以来、同じ名称、同じ場所、同じ業態で変わらぬ営みを続け、日本の近代史における
さまざまなイベントの舞台を提供。東日本大震災の際には、帰宅難民2000人の人々の
ためにロビーや宴会場を開放したばかりか、毛布やペットボトルの水、保存食、
温かいスープなどを無料で提供。
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定員は300名で、参加申込み締切は、8月23日(火)です。
ウェブサイトのお申込フォームもしくはFAXからお申込みいただけます。
https://www.form-answer.com/applications/MEA3X
詳細につきましては添付のプログラムをご覧ください。
企業見学会には定員がございます。
皆さまからのお早目のお申込みをお待ちいたしております。
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