ワタリガラス神話と先祖供養
法政大大学院 坂本光司ゼミ 修士2年 根本幸治
地球交響曲(ガイアシンフォニー)龍村仁監督の自主上映スタッフとして働いている。
「“母なる星地球(ガイア)”は、それ自体が一つの大きな生命体であり、
我々人類は、他の全ての生命体と共に、今、ここに生かされている」
これが地球交響曲の基本コンセプトだ。
1997年に完成した第三番の出演者が星野道夫(アラスカに住む動物写真家)。
彼のドキュメンタリー映画を撮影しようとした矢先に、彼は被写体のヒグマに食い殺された。
クランクイン直前のTBSテレビ「どうぶつ奇想天外」ロケ睡眠中の事故である。43歳没。
彼のライフワークのひとつが、日本人のルーツ探し。
シベリアからベーリング海峡を渡り、エスキモーやイヌイットのカナダに共通の神話がある。
知恵者ワタリガラスによる創造神話。
ワタリガラスはワシに指示し火山の火を取りに行かせ暗黒の世に光を満たします。
ワタリガラス
旧約聖書では大洪水の際、水がひいたかどうか確かめるためにノアの方舟から
ノアがワタリガラスを放ったという記述がある。
イギリスにとってはハリーポッター物語に出てくる。
ブータンの国鳥である。
日本にとっては八咫烏が該当しそうです (日本サッカー協会のシンボル)。
星野の親友でアラスカ先住民トリンギット族の語り部:ボブ・サムは言う。
祖先供養により酒におぼれた先住民の若者がアイデンティティを得て活性した。
神話を持つことで勇気と信頼と癒しを得ることができる。
お盆、奈良に帰省しての墓参。
日本のような伝統民族こそ古事記や縄文神話を大切にしなければと思います。
ボブ・サムの言う通り、神話を持つことで勇気と信頼と癒しを得ることができるかも。
根本さん
「アイデンティティを得て活性した。………
神話を持つことで勇気と信頼と癒しを得ることができる。……」
なるほどです!
本田 佳世子