北海道札幌市の「丸吉日新堂印刷」さん

昨春入社の女性社員が、月間最大で130時間を超す超過労で自殺した。業界シェアダントツの企業に、昨年4月に発足した「かとく」、東京労働局の「過重労働撲滅特別対策班」が入った。今後も全国の支店に入るようだ。1991年の男性社員の前列もある。彼女の部署は14人から一気に6人に減らされ、上司の彼女への言葉も「残業が無駄だ」とか女性に「髪がボサボサ」とか荒過ぎる。

昨日、商業界より出版した、「さらば価格競争」の4ページに、「日常的な長時間残業、さらには慢性的な人出不足による労働密度の強化などが行なわれています。」と法政大学大学院 坂本光司教授が書かれているそのままだ。
亡くなられた方のご冥福を祈る。同社には社会的な制裁もあるだろう。

真逆の企業が北海道札幌市の「丸吉日新堂印刷」さんだ。

1枚数円の名刺がある中、エコ名刺、点字名刺等で、高い名刺が商品だが、エコ名刺ユーザー交流会等を通してお客様を徐々に増やしている。

阿部社長を含めて社員7名の会社、私の担当の佐藤理江さん始め子育てママも活躍できる職場だ。佐藤さんがいない時は、上司、仲間が分かるようになっている、見事だ。

法政大学大学院坂本ゼミは点字名刺を使用するゼミ生が多い。私が2年半前に入学した時は、鹿児島市の「ラグーナ出版」さんか「丸吉日新堂印刷」さんだった。入学前から阿部社長とFacebookの友達だったので、丸吉日新堂印刷にした。地元や知人の会社で点字名刺を作るゼミ生もいる。

2月に阿部社長にお願いし、雪の中、点字名刺を作成している「札幌あさひ会」さんを訪問した。2名の男性の障がい者の方が1枚1枚気持ちを込めて点字を押印していた。力が相当いる。

坂本ゼミに入学して2年半経過するが、何回か版を変えている。最新の名刺の前は、2枚4ページだったが1枚2ページに変えた。2枚の時は、点字と気づいていただけない。1枚にしたら三人に一人は気づいていただける。

9月末には坂本教授と岐阜女子大学で講義をし、受講された60名の学生に渡した。若いうちに点字名刺を見れば彼女らは優しさが増すであろう。

坂本ゼミがおすすめする会社に東京都新宿区の「まるみ名刺プリントセンター」さんが加わった。

21世紀は、女性、障がい者、高齢者に主役が移行する時代でもある。

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