2の後半の4社を紹介する


1年前

5の前に その4
1月16日、坂本光司法政大学大学院教授著のベスト&ロングセラー「日本でいちばん大切にしたい会社」5の発売日だ。

2の後半の4社を紹介する。

5番目、愛知県豊橋市にある「樹研工業」さん
最初の東京オリンピックの年の翌年の1965年に創業し、あと数年で50年を迎える。
坂本教授の授業やゼミでも、最初のページに紹介していることを何回でも聴く。
「3年半入院し、出社できなかった社員にその間、給料、ボーナスを払い続けた」ことを。
定年がなく最高年齢の社員が最高給の年齢序列もある。

社名の「樹」は樹脂、「研」は研究から。
創業者、松浦社長の人柄は建物や資金を用意してくれる人がいた。
同社のHPには、創業者の松浦元男取締役の著書が何冊か紹介している。
「世界でいちばん小さな歯車を作った会社」、「先着順採用、会議自由参加で世界一企業をつくった」、「無試験入社、定年なしで世界レベルの巧を育てた」、「父と息子の永い付き合い」、、。本のタイトルから創業者の人柄が伝わる。

6番目、岐阜県輪之内町の「未来工業」さん。
全国的に有名な会社だ。年間休日が140+数日だ。
一昨年、創業者の山田昭男さんが亡くなられた。
昨年、地元の中日新聞で山田さんの一生が連載された。

社内のあちらこちらに「常に考える」が貼付されている。
「考える」ことは自主的、自主性を呼ぶ。年間の40%近くが休日なので創造力が発揮される
現社長はご子息の山田雅裕社長、お父さんに顔も性格も似ているようだ。

7番目、高知市の「ネッツトヨタ南国」さん。
同じトヨタの車でも隣県にあれば、南国さんからとなる気持ちが分かる。
新入社員教育の一環で目の不自由な方とペアになり4泊5日で四国八十八カ所巡りをする。
横田英毅相談役、入社試験は人物が大切と何回もの説明会や面談で残った者を採用する。
5番目の樹研工業とは対照的だ。

社員が幸せな会社をつくること。
HPを見るだけでも楽しい。
5年前にお会いしていたが私を覚えていた。

8番目、沖縄県の「沖縄教育出版」さん。
坂本教授の授業、ゼミでも日本で一番、楽しく長い、健常者、障がい者と一緒の朝礼と話される。
トイレ掃除から始まる。

創業者の川畑社長、学研で猛烈営業社員で29歳で独立。
業績主義で忘年会での社員の参加が30名中半分しか参加しなかった。
肝臓ガンになり3か月入院、人が変わる。
現在の社員は120名を超える。HPも楽しい。

エピローグから、
「私は倒産した大手企業で管理職をしていた、現在、失業中の身です。
この本を読み、勤めていた会社が倒産したのは当然だと思いました。
今悔やんでいるのは、かつての部下たちのことです。
当時は上司の言うがまま、部下に対し、「業績を高めるためには手段を選ぶな」と言った言動を繰り返していました。
、、。
こんな状況の時に、繰り返してはならないと数名で会社を興す人もいる。
会社を興し成功すると謙虚さを忘れて繰り返すのも人間、謙虚さを続けるも人間だ。
人間本意の経営、人本経営は時代の流れだ。

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