「こんな立派な会社があったのか…」
1年前
5の前に その6
いよいよ土曜日16日に「日本でいちばん大切にしたい会社」5が発売される。
法政大学大学院、坂本光司教授が1を執筆したのはサラリーマンの定年の年、60歳。
4の3番目に紹介されたのは、東京都台東区のランドセルメーカー「協和」さん。
子供の数が減少している。坂本教授が小学校の時は小学1年生が250万人、4を執筆した2年前は110万人、ますます減少する。
1969年にランドセルのトップメーカーとなってから躍進を続けている。
創業者の若松さんは太平洋戦争で4000人の部隊で生き残った40人の1人。
「肩ひもがないランドセルがつくれませんか」というカバン業界の団体に肩に障がいのある子供を持つ親から問い合わせがあってから他のメーカーが断り続けて協和さんへ。
「お客様からのどんな要求も断るな」の上司の教えに女性社員が「はい」と回答する。
2013年、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞。
社員245名の内、6人が障がい者で全員、正社員。
70代で働いたり、社内結婚も多い。「いい会社」の共通点だ。
「いい会社」は効率の悪いことをやる。健常者と同じ価格で提供するので赤字だ。
そんな障がい者の親御さんからのお礼状が4の127Pからある。(涙)
子供達をわくわくさせるHP。小学校の6年間を過ごし成長した子供達を想像する。
4番目は、大阪市の「東海バネ工業」さん。
値引きをせず1個のネジから創る。
東京のスカイツリー、1300年に1度吹くかどうかの風に耐えられるように1個の外径60センチ、長さ120センチ、重さが800キロのバネが何個か使われている。
社員は80人、社員とその家族を大切にしている。
お客様からの「ありがとう」のメールや手紙の山。
4の156P以降に掲載されている。
HPのトップ画面の4名の男性社員の笑顔が清々しい。
他にも良さが4に掲載されている。
5番目は、福岡県大野城市の「障がい者つくし更正会」さん。
4の187Pから坂本教授が「人は働くことによってしか幸せにならない」、「障がい者を取り巻く環境が変わりつつある」、「障がい者自身が働く場をつくる」。
坂本教授が「障がい者つくし更正会」を知ったのも坂本教授への社員からのメールだった。
4を見て創業者の生い立ちから経緯を知って欲しい。
この生い立ちがあり今がある。
障がい者施設をかなり訪れたが、誰が障がい者か分からない。
この典型だ。
4には、5社の他にコラムとして、
「菓匠Simizu」さん、「ふくや」さん、「ル・クロ」さん、「プラスアルファ」さん、「昭和測器」さん、「アンシェーヌ藍」さんが紹介されている。
2011年12月のNRI(野村総合研究所)の調査では、年代にかかわらず、消費者の約半数が「社会のために役に立ちたい」が「行動できていない」と回答している。
4年経過しており行動している人とできていないが70%を超えているだろう。
「日本でいちばん大切にしたい会社」5の出版が障がい者雇用の本格的な幕開けだと思う。
毎週金曜日に送られてくる「人を大切にする経営学会」の元旦のメルマガ。
会長の坂本教授が念頭の挨拶でこんなことを述べている。
日本でいちばん大切にしたい会社大賞、第6回目となる授与式においても、「こんな立派な会社があったのか…」と、
会員各位はもとより多くの人々を、感動・感嘆・感激するような「いい会社」が多数表彰されると思います。」
障がい者雇用の本格的な幕開けの一つの証だと思う。
3月23日(水)午後に法政大学で「第6回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の受賞式が開催される。
ふだんは目立たない企業が多いので一人でも多く参加していただき、力一杯に拍手をして欲しい。
昨年は福島市の「クラロン」の田中須美子会長の受賞講演が涙を誘った。
今年は、ニチイ創業者の西端春枝さんの涙を誘う講演もある。
「田中須美子会長」
「西端春枝」さん共に90歳を超えるが世のため人のために尽くしている方は聡明で綺麗だ。
タオルを持参したい。
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