「選ばれる職場づくり」
今週は、雪降る仙台が仕事始めでした。今週お会いした会社は、3月決算の企業が多かったので、決算と次年度計画についてが議論の入口で、各社とも最後は人と組織の話題になりました。
最近読んだ本の中に、組織に関する興味深い本がありましたので、情報共有します。
本書『ドリーム・ワークプレイス』は、ロンドン・ビジネススクール名誉教授で、組織カルチャーとリーダーシップについて30年以上研究してきた著者が、「選ばれる職場づくり」こそ、最大の経営課題。と説いています。
「選ばれる職場づくり」の原則として以下の6項目を挙げています。
●違い
「ありのままでいられる場所、他者とは違う自分のあり方や物の見方を表現できる場所で働きたい」
●徹底的に正直であること
「今実際に起こっていることを知りたい」
●特別な価値
「私の強みを伸ばしてくれて、私自身と私個人の成長に特別な価値を付加してくれる組織で働きたい」
●本物であること
「誇りに思える組織、良いと思えることを本当に支持しているような組織で働きたい」
●意義
「毎日の仕事えお意義あるものにしたい」
更に各項目に組織診断の設問があり、改善のための取り組みをどこから始めればよいかが分かりやすいように工夫されています。以下、設問の一部をご紹介します。
・私は家でも職場でも変わらない。
・ありのままの自分でいられて楽だ。
・人との「違い」表現するよう、全員に推奨されている。
・私たちは皆、ちゃんと本当の話を聞かされている。
・情報は操作されていない。
・否定的な発言をしても、忠誠心が欠けていることにはならない。
・私には能力を伸ばすチャンスが与えられている。
・すべての社員に能力を伸ばすチャンスが与えられている。
・最も優秀な人たちがここで仕事をしたがっている。
・私は、組織が何を良いものとして支持しているのかを、きちんと把握している。
・私は、組織がそうして支持しているものを、尊重する。
・私は現在の職務を越えたい。
・私の仕事は、私にとって意義がある。
・私の職務は、私にとって理にかなったものだ、
・私の仕事は、私にエネルギーと喜びを与えてくれる。
・私たちは物事をシンプルに保つ。
・ルールは明確で、全員に平等に適用される。
・そのルールは何のためにあるのかを、私は知っている。
このように本書は、坂本教授が説く「人を大切にする経営」と非常に近い考え方をしており、実務で活用できる有益な書でした。
今日一日、皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。
春木清隆
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