「みんなすごいね、偉いね、家族でもないのに、障がい者の人たちの為に頑張っていて!」
毎年、この時期、私の一つの原点回帰の日だ。
2年前と1年前の投稿だ。
私や法政大学大学院坂本光司研究室のFacebookの友達で最近多いのが障がい者等の施設で働く人たちだ。
8月末から9月初旬の坂本ゼミの夏合宿で、栃木県足利市のココ・ファーム・ワイナリーさんを視察させていただく。
昨年の10月に真岡市の障がい者が多く働く真京精機さんを視察後にどうしてもココさんに行きたくて一人で行った。
そこで、坂本ゼミブロで同級生の西森義人さんが当日に投稿した次の投稿に涙した。
以来、この投稿が頭に残る。
先日、妻が「幸せな職場のつくり方」を読みおわり、ポツリと呟いた。
「みんなすごいね、偉いね、家族でもないのに、障がい者の人たちの為に頑張っていて!」
そして目に涙をためて
「小学生の頃、知的障がいのある叔父さんをお父さんが面倒をみると言う事で一緒に暮らしてたの。」と話し出した。
彼女の話しの内容は、その叔父さんは姪っ子達にとても優しく気の良い人だったが、やはりどこか普通の大人とは違っていた。
近くの工場に働きに行っていたが、工場の人に給料を取られたり、暴力を振るわれケガをして泣いて帰ってくることもしょっちゅう有ったらしい。
その都度彼女の父親が工場に苦情を言いに行っていたが、結局働かせてもらえるなら文句は言わないと言う結論になったようだ。
彼女にとって、父親に迷惑をかける存在の叔父さんや、叔父さんをいじめる工場の人たちが大嫌いだった。
ある日、友達と歩いているとき、道で叔父さんに偶然出会い、叔父さんが嬉しそうに声を掛けて来たが、友達の手前叔父さんのことが恥ずかしくて無視して逃げたことがあったと言う。
叔父さんはその事がとても悲しかったようで、それ以来声を掛けて来なくなった。
それから数年後に叔父さんは突然亡くなった。
彼女にはそれ以来、身内なのに叔父さんのことを避けて嫌ったことがずーっと心の中にわだかまりとして残っていて、そのため他人に叔父さんのことを話すことは無かったと。
でも「幸せな職場のつくり方」を読んであの叔父さんの工場のような所ではなく障がい者が幸せに心から喜んで働ける職場があること、
そしてそれを支援する坂本先生や坂本ゼミがあることに、心から感動し、素直に自分のことを反省し叔父さんのことを思い出し話さずにはいられなかった。
この妻の告白で、私も少しだけやっと障がい者雇用の本質が見えた気がしました。
妻は障がい児を持つ友人や自分の勤め先の人たちにもこの本を読んでもらうと言っていました。
また一人でも多くの人に希望や安心が伝播していけば良いですね。
西森義人
私が入学してから発売された坂本先生と先輩のゼミ生が執筆した「幸せな職場のつくり方、障がい者雇用で輝く52の物語」は勇気を与える。
出版社は、鹿児島市の障がい者が働いているラグーナ出版さん。
世の中は理屈では説明できないもの、大宇宙や大自然に生かされていることの方が多いと思う。
障がい者施設を多く訪問させていただいた。
施設に入った瞬間、人に優しい空気が流れてくる。
坂本先生、視察先の何社かでぽつっとつぶやかれる。
障がい者雇用をされるともっと「いい会社」人に優しい企業になれると。
障がい者施設、福祉施設で働いている方々、立派だと思います。
「国家・国民を代表してお礼を申し上げます」。坂本先生の十八番の挨拶だ。私や法政大学大学院坂本光司研究室のFacebookの友達で最近多いのが障がい者等の施設で働く人たちだ。
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