野口具秋です。
8月11日早朝、埼玉県南部地区に住む、10階にある我が家は大きく揺れビックリして飛び起きた。久しぶりの大物である。急いで部屋中を見渡し落下するものはないか、倒れてくるものはないか見わたす。無事のようだ。そして慌ててテレビを点ける。
静雄県で地震が発生したことを報道している。静岡県は長く住んだこともあり、親類・縁者、友人も多い。また先生や同門性も多い。大急ぎで電話を片端に掛けまくる。
地震から約2分が経過していた。電話は繋がらない。それでも、どんどん掛けまくると友人に繋がった。ビックリして飛び起きたが大丈夫だという。どうやらたいしたことないらしい。若いころから静岡には東海沖地震がいつ来ても不思議ではないと言われ続けてきた。遂にその時が来たのかと青くなったのである。

新潟県中越地震・長岡市で同僚の住む活断層上の家が大きく壊れ、道路は大きく隆起、マンホールが地下の変動により大きくむき出しとなっている。部屋の中は声も出ないほど散乱した状態を目のあたりにした経験者でなければ分からない状況を想像したのである。

心配なのは静岡市内に住む叔父と叔母であった。しきりに繰り返して電話を掛けるとようやく叔母が出てきた。ベッドの脇のテレビが倒れたが2人無事だという。いつの間にか歳をいてしまったので大変心配だった。それでも庭の燈篭がかなり動いてしまったようだ。子供がいないため昔から猫を可愛がり、近年では家に寄りつく野良猫まで家に入れ込んで7・8匹の猫と寝室でともにするくらい可愛がっている。しかし大きな地震にびっくりして、大慌てでクモの子を散らすようにご主人さまのことをほりだし、どこかへ逃げてしまったそうだ。まったく、恩知らす猫たちだ。安心したのか叔母はどうでもいい世間話を早朝から始める始末である。

先生のお宅も無事のようでホットしていたら、ワイフに自分の娘が母親のところで出産後の育児奮闘中であることを指摘された。情けなくもすっかり忘れていた。慌てて電話するが全く通じる気配がない。メールすることに気がついたのは暫く経ってからであった。娘の名前を１字取り「琴弥」と名付けた孫と新ママの娘は無事でありました。疲れた１日となりました。