ネッツトヨタ南国

月曜担当、2期生の小林秀司です。
入学して怒涛の日々が過ぎていますが、ようやく慣れてきました。

私の研究テーマは「ソーシャル・アントレプレナーを成功に導く「理念経営」の実践的研究」です。
「理念経営」という概念を浸透できるような具体例も紹介して行くことにしたいと考えています。

先日、坂本先生が、ネッツトヨタ南国横田英毅社長とある雑誌の企画で対談をされたとのことです。ちなんで私もネッツトヨタ南国さんについて知るところを長くなって恐縮ですが、レポートしてみたいと思います。

かなり完成した理念経営を実践されていることは知り及んでおりましたが、業界が100年に1度の金融危機により超逆風を受けていては、さすがに横田さんのところもどうにもならないだろうと思っていました。

しかし、『全国の新車販売が前年同月比で28%落ち込んだ今年1月、トヨタ自動車系ディーラーのネッツトヨタ南国(高知市)は37%増を記録し、1月として過去最高を更新した。(3/7日経新聞) 』という快挙を成し遂げたというのです。

なんと前年比130%超で過去最高記録とはたまげました。

その秘訣は10万人近い来場者を記録するという、究極の接客サービスにあるといわれています。しかし、横田社長は目的は働いている社員の側にあるというのです。

「お客様に喜ばれ、感謝の声が聞こえてくれば、働いている自分たちがうれしいし、気持ちよく働ける」という理念がネッツトヨタ南国さんの真髄です。ESのために最高のCSを実現させ、その結果、最上のESを実現するという訳です。横田社長の理念でまず特筆すべきは、徹底的に「目的」に重きをおいているということです。

お客様満足度の追求・社員満足の追求・独自能力の開発・社会貢献といった「目的」をまず真っ先に考えて追求し、次にそれを実現させるための「目標」として売上や利益を設定されるべきというコンセプトが貫かれています。

目先の売上や利益にとらわれる「事実前提の経営」に対して、これを「価値前提の経営」としています。
言うは易く行うは難しですが、現に形にされているので素晴らしいとしか言いようがありません。

初めに利益ありきで会社経営を考えないということは、コペルニクス的転換ですが、これが経営者の脳裏で腑に落ちると理念経営への道がぐっと開けてくることになるようです。

伊那食品工業の塚越会長も「利益はフンのようなもの」という至言を残されています。すなわち健全経営をしていれば必ず出てくるものであると考えているのです。ですから、フンに関心をもつことはあるべき姿ではないと断じています。

また近著で「これからの社会は、価値観を大きく変えなくてはいけない。企業社会にしても、これまでの売上ランキングや利益ランキングに変わる物差しが必要。企業の価値を測る物差しとして『社員の幸せ度』というものをつくれないかと真剣に考えている。」と述べられています。

この価値を測る物差しが科学的に示されてくると、時代は間違いなく理念経営全盛となってくることでしょう。そして、そうした時がもうすぐそこに迫ってきていると感じます。

価値の「見える化」についてですが、再び横田社長の考え方に迫ってみましょう。
こうおっしゃっています。

「日頃の会話、日頃の行動から判断しています。何か大きな事態に直面したとき、社内がどう動くか、あるいは、コミュニケーションのレベルがどう変わったのか。そういう日常の行動から判断するよりほかにありません。」

やや雲をつかむような感じですが、着眼点の具体例として以下のような事項を挙げておられます。

・社員旅行…社員たちがよろこんで参加しているかどうか。できれば参加したくないと思う社員がいるようでは職場のレベルは低い
・忘年会…忘年会などで途中で会場から出ていく人がいるのはレベルが低い
・社員の自宅…どれたけ会社の近くに家をかまえようしているか

まったく新しい評価の切り口といえます。

何をもって価値ある企業とするか、これを「見える化」することは「理念経営」を成功させるための研究テーマとして最高かつ最大の課題設定と考えています。2年間坂本先生にお仕えして、この解を紐解くことに大いにチャレンジしていきたいと存じます。

長文、大変失礼いたしました。

★参考にしたサイト/横田社長のロングインタビュー
http://www.keikakuhiroba.net/executive/19_01.html

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