サイン・看板で地域活性化は可能か

日曜日担当の高橋です。

「派手に目立ち、人目を楽しませるようなサイン・看板をお店の店頭につけなさい」
そんな政策を提言して、にぎやかなエンタメ商店街をプロデュースしたい、と思っています。

実際、タイムズスクエアでは「派手なサインをつけなさい」という規制があります。

以下、富山大学の武山教授のレポートを抜粋要約
1970年代のニューヨークでは、「夜は絶対一人で、出歩かないでください。特にタイムズスクエア周辺は!」という警告されたそうです。タイムズスクエアの環境悪化は、この地区だけでなく周辺地区にも悪影響を及ぼすようになり、さらにはニューヨークの魅力そのものを低下させるまでになってしまいました。ニューヨーク市はこの事態を憂慮し、再開発を決定、1984年に再開発事業が始動しました。その後紆余曲折を経て、建築家ロバート・ベンチュリーが、地域のアイデンティティを全面に打ち出した再開発案を提示しました。
それが、「エンターテイメントの街=タイムズスクエア」を再認識させるサイン計画でした。
陽が沈んだら成人男性でも絶対にひとりで歩けない街から深夜女性一人でも歩ける街へ。
この大変革の起動力になったのが、規模が大きく、派手で、デザインクオリティの高いサインです。

タイムズスクエアでは、テナント契約条件の中でサインに関する条文を盛り込んでおり、テナントはこの条件を満たさなければ入居することができないため、規制が完全に遂行される仕組みになっています。
また、タイムズスクエアでは深夜を回ってもサインが煌々と輝いていますが、これも稼働時間項目のなかで、「テナントディスプレーエリアは、週7日間、開店から閉店まで、または、午前1時までのどちらか遅い時間迄、照明されていること」と明記されています。

商業サインの大きさにも取り決めがあり、デザインについても、「小売業サインはさまざまな他の小売店と、色、書体、サイン類の方法において統一性や関連性をもたさないこと。小売業サインは、その店の経営者の個性を表すこと」と指示されています。

このような逆規制を参考に、にぎやかなエンタメ商店街をプロデュースしたいと、
日々、空想しています。

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