ファミマ、理念経営実践中!

ファミマ―若者支持断トツで成長率トップ

なんとファミマが理念経営に成功しつつあるということが分かりました。
言われてみて改めて近所のファミマに行ってみましたが、確かに接客態度
が他よりもいいということが感じられます。

2002年に就任した上田準二社長は、“ホスピタリティあふれる店づくり”
とか“お客様の家族になれる店”といった理念を掲げファミマの経営革新
を実践されてきました。

いわく
「イノベーションとは目先の変わった事業やちょっと飛んだ発想の戦略を
行うものと勘違いしがちですが、そうではなく、コンビニのあるべき姿を追求
し続ける継続力こそが、イノベーションの原動力になる。」

「コンビニはお祭りだ。誰もが元気になれる店をつくろう」

いいですね。素晴らしいです。
祭りというキーワードは、あの沖縄教育出版の川畑社長とまったく同じです。
びっくりの符合です。

あるべき姿を考え直すという行動をとると必然的に何のために当社は存在
しているのかという目的思考になります。

ここで理念に思いを馳せることになります。

トップがこの気づきを得た企業は幸せ成長軌道に乗ることになります。
そして、目先の利益を追わず現場に理念を浸透させる経営人事を実践して
いくとやがてしかるべき利益が出てきます。

伊那食品工業の塚越会長が言うところの「利益はウンチ」理論です。

本記事にもあるように理念経営はすぐに結果が出てくるものではありません。
しかし、ぶれずに貫いていれば必ず事態が好転してきます。
突然、ブレークするティッピングポイント(臨界点)があると記者は指摘して
いますが、本当にそれは存在します。

もちろん何もしていなければそれは起きません。

理念経営を志し、人本主義で生きていく活動が積み重なっていくとある時
コップの水があふれるような状態が訪れるのです。

遅れの法則ともいいます。

これが何年先なのか、それは事業の種類やサービスの内容等の要素に
よって一概には言えないところですが、接客サービスの場合には短期で
変化を感じることが出来るでしょう。

ファミマの場合、4年前に理念浸透が始まり、2年前に加盟店にまでそれ
が達し、その年の後半から業績が向上したと回想されていますので2年半
で臨界点に達したことになります。

石のうえにも3年という諺に従って、理念経営による遅れの法則は3年で
花開くと考えておきましょう。

しかし、この3年の差は大きいです。
理念経営を実践し成功している企業という社会的認識が広まると顧客や
求職者の流れが変わるからです。

お客様に選ばれ、よい人財が集まってきます。
コンビニ業界では、これからファミマにそういう現象がますます起きてくる
ことが予測されます。

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