野口具秋です。

64歳の今までこの地を１度も訪れたことも行きたいとも
思ったことはない。
亜熱帯気候で年中暑く、食べ物も美味しくないと聞いていたからです。
暑いところは嫌いなのです。
その代わり北海道が大好きで夏冬問わず何10回も行った。
冬のスキーから真夏の大地まで心密かに自慢なのです。
生涯、北の大地に転勤しなかったことが悔やまれるのです。

沖縄教育出版の取材訪問はゼミではパニック状態で伝えられた。
年間を通じて最安値で沖縄に行ける。行くしかないではないか。
ゼミ生のほとんどが両手を挙げ参加の意思表示をしたのです。
総勢は30人を超し、世話役のK女子はいつもながら、
わがままに時間を指定する方々の対応に大変と思いやるのです。

マリーンスポーツの好きな友達、常夏の島・沖縄に行った仲間は
口々に言うのです。
張り切って出かけて行った娘の手土産に2度と口にするまいと
決心した。
ゴキブリが内地に比べ、とてつもなくでかいと聞くし、
ムカデやハブに刺されたら、どうしようと身の毛がよだつ所なのです。

バスからの風景はサトウキビ畑や荷台に満載したサトウキビに、
遠い昔におやつ代わりにかじった子供のころを思い出した。
「ひめゆりの塔」「平和祈念公園」に佇むと年はいかないころ、
小中学校時代の先生の話が甦ってくる。
決して、日本人が忘れてならない血の聖地であったのです。
ワイフと供に戦跡・悲惨な戦争体験を忘れることがないよう、
この地を再び訪れると約束したのです。