伊那は理念経営の聖地

7日伊那食品工業へ3度目の視察となりました。
人本主義の理念経営にとって伊那は聖地です。
元気がみなぎります。
今回は坂本先生がもはや神と言われた塚越寛会長の
ご講話をお聞きする事が出来まして大変に貴重な
機会となりました。

少しだけですが心に残ったお話を・・・

原則は利他。利他を強く意識できる理念が必要

塚越会長は、原理原則、一番根底から考えていけば間違いない
ということを強調されていました。
企業経営では根底はやはり経営理念です。
この経営理念が利他を強く意識できるようにつくりこまれているか
ということが何をおいても重要なのです。

「いい会社をつくりましょう」という理念はおそろしくシンプルですが、
利他性を極めて意識させる言葉です。
性善説に基づくと物事はシンプルになるとおっしゃっていましたが、
なるほどと唸らされます。

いい会社をたくましく、やさしくつくっていくということを目指されています。
たくましくとはどういう状態なのかを尋ねさせていただきました。
目先の利益は追わないけれども、利益を上げるためにやるべきことは
きちんとやるということを徹底することだと教えていただきました。
生産性を良くするために無駄なコストは徹底的に省くといったことです。
いい会社だけど人がいいだけの集団ではないということを肝に銘じて
いる訳です。

運がいい人は人生の賭けをした人、そして、
その賭けは人を幸せにする動機があった

もっとも心に残ったお言葉でした。
自分は運がいいということは確かによく聞きます。
今度そういう場面があった時には、しっかりとその方の転機について
お聞きしたいと思っていますが、確かに運がいいと思うには大きな勝負
に出てそれが当たったという場合に感じるはずです。

人生、裏目に出るときもあります。
たいてい利己的な動機で行動した場合はつまづき失敗することが往々
にしてあるように感じます。
それもそのはずでしょう。その人にとってのみ都合のよいことに対して
他者が関心をもったり支援をしようとするはずがありません。
逆に皆のために苦労をかって出ようとする決断に対しては、皆がサポート
をしてくれるようになるのですから、それだけ成功確率も増えてくるという
ものです。

儲かるか儲からないかという判断ではなく、多くの人を幸せにする正しい
動機があるのかどうか今後物事を決断していく際にはぜひとも踏まえて
いきたい点であると感じます。


場内には本当に苔がむしてきていました。

帰りのバスで坂本先生は、塚越会長が今日の視察は参加者の態度や
質問内容など過去最高のレベルだったと言ってくださったと皆にお伝え
くださいました。

参加者の幸せ度が一気に高まった一日でした。

当日、一緒に参加されたライブレボリューションの増永社長が
ブログで当日の模様書いて下さっています。

伊那食品工業様の会社見学&塚越会長講演会

(月曜担当:小林秀司)

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