送別会
野口具秋です。
母がやってきた。大阪府岸和田市にひとりで住んでいます。
勇壮な「だんじり祭り」で有名なところです。
祭りは父の葬儀の日に初めてみました。4年前の9月です。
しばらく内地で過ごしていた弟が、
5月に北海道に再び戻る決心をしました。
新しい伴侶の生まれた大地です。
極寒の大地は肌に合わないと逃げ帰ってきたのは5~6年前だった。
半分は覚悟をしてほしいと宣告された母の大手術は奇跡的に成功して、
幼いころから慣れ親しんだ大阪の地にひとり住んでいます。
兄弟3人、東京エリアに住んでいたのが北海道に移ることで
家族が集うことも叶わず、母は今生の最後と思ったのかも知れません。
葬儀以降、家族全員が揃い盛りあがる予定でした。
歴史的な季節変動で揃うはずの家族が来なくなりました。
弟の伴侶はひどい風邪で失神する程の腹痛で棄権。
ひ孫になる琴くんは母親の免疫がなくなると同時にノロウイルスに
感染して、父親と2人であえなくダウンで欠席の知らせが入りました。
初めて会うはずのつもりの期待が裏切られて落胆も大きいのです。
元気なのは母ひとりかも知れない。
いい加減な兄弟なのかもしれません。
当日は母親の86歳の誕生日だったのです。
妹が用意した大好きなお花のプレゼントにご満悦な様子で、
ワイフと私が用意した料理を「美味しい、美味しい」と
ビールとワイントともに元気に平らげていきました。
少し耳が遠くなった母ですが、新幹線に乗り、孫たちの顔を見に来る
姿にまだまだと安心するのです。
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