四国3社の視察

日曜日担当の金森です。
師走とはよく言ったもので、ここ1週間は走り回って2日徹夜でした。
今日の3時締切りの書類を完成させ、ようやくブログに向かっています。

14日火曜日、四国の高知に視察に行きました。
今日は、それぞれ一番印象に残っている話題のみ綴ります。

3社のご担当くださった皆様、ご多忙のところ非常に有意義な、
そして熱いお話をありがとうございました。
心より御礼申し上げますとともに、今後に活かして参りたいと思います。

① 「ネッツトヨタ南国株式会社」の「お遍路研修」について
目の見えない主婦の方は、お塩もお醤油もきっちり分量を間違えることなくお料理を作られます。お勤めの方は目が見えなくても自宅から会社まで一人で通勤もされます。
誰の支えも必要とはされていません。

目の見えない方と同行するお遍路研修では、
初めは自分が誘導しなければだめだとか、
きっと支えを必要としていると健常者は考えます。

しかし、目の見えない方が求められていることはそんなことではないということに気付かされます。

一人の人間として対等に心を通わせることこそ求めていることなのです。
相手がきっとこうだろうと考えることは、
所詮自分の考えることにすぎません。

「相手の気持ちはその立場にならない限り絶対にわからない」
ということです。

② 「ワークスみらい高知」
ここでは、障がい者によるケーキづくりの工場兼店舗及びうどん店を視察させて頂きました。

竹村代表のお話で一番印象に残っていたのは次の写真です。
なお、写真の掲載についてはご快諾頂きました。ありがとうございました。

従来、障がい者雇用は①の「手」が示す「請うていたもの」でした。
行政に助成金を頂いたらその範囲で雇用し作業をするのが当たり前でした。


しかし、それは間違っているのではないかというのが②の写真です。
つまり、行政など他の機関と「シェークハンド」している写真です。
助成金も頂くけれど、それをもとに他の関係者とも手を組んで、
事業を発展させて収益を得る事業を行うという考え方であるべきだということです。

従来当たり前のように行われてきたあり方は、
実は間違っているということに気付き、
本来あるべき姿を追及し改善していく。

その積み重ねで障がい者雇用を「創造」し、
まったく障がい者のお店とはわからない自然な店舗経営がそこにはありました。

そして、そこで働かれている障がい者の方が、
自然に生き生きと働かれている姿に感動しました。

③ 「株式会社ダックス四国」
この会社は株式会社エフピコの特例子会社です。
私はこちらの会社でクリーンルームに入れて頂きました。
且田社長、素晴らしい体験をさせていただきありがとうございました。

安全配慮義務を研究している私にとっては、
目から鱗が落ちるほどの体験をさせて頂き、
私にその機会を譲って下さった小林さんをはじめ同行者の皆さんに心から感謝いたします。

何に驚いたかというと、当日まで、
障がい者とともに働く職場における安全配慮義務は、
障がい者を守るための配慮だと思い込んでいました。

しかし、「ここでの安全配慮義務とは、障がい者と健常者と同様に厳しく指導すること、仕事に対して厳しく取り組むこと」であったのです。

つまり、労災などの事故はどこでも起きる可能性はある。
だからこそ、障がい者だからといって特別扱いせず、
厳しく指導をすることこそ安全配慮義務であるという点でした。

「現場に行かなければ事実はわからない」ということを肝に銘じたいと思います。

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