「将来、東海道新幹線は静岡の人達のものになる!」
「もうすぐリニアが開通するでしょ?
そうなったら今までのぞみとかを利用していた人達は、当然の様にリニアを使う様になるでしょ?
そうしたら東海道新幹線は、静岡の人の為にあるようなものじゃない?
これって凄い事だよね!?静岡の人達が独り占めできちゃうんだから!!」
遠隔の画面の向こうで、いつも楽しそうに話をしてくれる先生。
「牧ノ原の空港はどう活用するべき?新幹線が空港の真下を走っているんだよ!頑張って新幹線の新駅をつくらなきゃね!」
「新幹線を空港に止めるには行政のお金をアテにしちゃだめだよ、民間が頑張らなきゃ!
空港もあって港もあって、高速が通っていて、新幹線が走っていて。
こんなに恵まれているんだから、やろうと思えば何でも出来ちゃうよね!?」
ルクセンブルクやオランダ、アメリカ等の都市開発の話や、
LRTやコミュニティバスの走った海外都市の様子を、いつも目をキラキラさせながら話をしてくれました。
「まちづくり」という漠然としたものを、先生の経験してきた豊富な事例で判りやすく紹介してくれて、僕たちの頭の中に、とても色鮮やかにイメージさせてくれました。
サッカーが大好きだった先生でしたから、ワールドカップの期間中は、授業はサッカー一色だったけど(苦笑)
そんな一面も多くの人を引きつける魅力だったと思います。
僕はいつもいろんな空想をしながら、いろんな都市を想像しながら、
毎週楽しみにして夜の講義を受けておりました。
スターバックスでコーヒーを飲んでいる時の話とか、丸の内のレストランの話。ヒルズ周辺の様子とか、ご家族との交流のお話・・・
田舎者の僕には、先生のお話はいつも洗練された物語でした。
twitterも普通に使いこなして、僕ら学生と交流を楽しまれて。本当に素敵な先生でした。
「望月さんは、twitterやってる望月さん?」
ってな感じで声を掛けて頂けたのも、昨日の様に思い出します。
まだ64才という年齢。あまりにも早すぎる旅立ちです。
我らが政策創造研究科から、魅力溢れる先生が一人、居なくなりました。
黒川和美先生、本当にありがとうございました。
長い闘病生活、本当にお疲れさまでした。
今頃、お通夜の最中でしょうか?ご挨拶に伺えずにもうしわけございません。
先生の御遺志は、私たち政策創造研究科の院生が引き継ぎます。
どうぞ、ご安心してゆっくりと、安らかにお眠りください。
ご冥福をお祈り申し上げます。
政策創造研究科 修士1年 望月輝久
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