浜松から新たな歴史が
水曜担当の鈴木(良)です。
17日(火)、坂本先生を中心とした勉強会「静岡県中小企業経営革新フォーラム21」5月例会が浜松アクトシティで開催されました。当日は、前世界銀行副総裁 西水美恵子氏の特別講演会が開催されることで、例月の倍以上の100名余りの皆さんが参加され大変な盛況となりました。
講演テーマは「雷龍王の教え~私が手掛けた世界銀行の組織・文化・改革~」で、講師の一つ一つ語りかけるような話に会場は水を打ったように静まり返り、一言も聞きもらすまいと耳を傾け、メモをとる姿が目立ちました。不思議な魅力を持った方で、会場全体が講師と一体となった感がありました。
講師の尊敬するブータンの雷龍王4世から教えられたことを、世界銀行の組織・文化改革に生かし、当時、官僚的、中央集権的、差別的な性格が強かった世銀組織を自らの力で変えていった本物のリーダーシップには感服しました。その根底にあったものは、「目標は国民の幸せにつきる」と述べられた雷龍王4世の言葉であったようです。
国民総幸福量を追求したブータンでは、国民の97%が幸せと感じているそうです。この背景には、国王と国民が信頼のきずなで固く結ばれている証左でもあります。一国のリーダーの国民の幸せを願うぶれない本気が民の心を惹きつけているのでしょう。
ブータンと同じことが、日本でもあったと講師は指摘しました。それは、坂本先生が紹介した「日本でいちばん大切にしたい会社」です。国王を経営者に、国民を社員とその家族をはじめとした5人に置き換えればよいでしょう。社員を大切にする、社員の幸せを願う新しい価値尺度がこれからは必要との認識を新たにした次第です。16日の「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の授与式に続き、新たに歴史を刻む日になるかもしれません。
最後に、講師から教えられたリーダーシップのチェックを紹介。「鏡に向かって自分を見つめ、自分が素っ裸になれるか、自分の全てをさらけ出せるか」自分自身を真剣に問うことにどうやら鍵がありそうですね。
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