視察報告

日曜日担当の金森です。

先日、株式会社ツムラ様(以下ツムラとして敬称略させて頂きます。
なお、写真掲載その他はご了解を得ています)に視察訪問させて頂きました。

いわゆる上場企業で株主その他ステークホルダーの眼がある会社で、
ましてや従業員数の桁が違う大企業において
果たして理念経営は可能であるのか?

理念経営は中小企業では社長をはじめトップのあり方等で
その普遍化も可能であることは、坂本ゼミ生である私たちは
現場を見て学ばせて頂いてきました。
しかし、大企業では難しいだろうというのが私の仮説でした。

ところが、見事にこの仮説は打ち砕かれました。
大企業でも可能であったのです。

「ちょっとした気配りがあればどんなことでもできる。
回りにいる人間がなぜそれに気付かないのだろうか。
困っている人がいれば皆が考えたらいいだけですよね」
詳細を語らなくても、
芳井社長のこの言葉がすべてを語っていると思います。

更に、私は敢えて失礼であることを承知で自分も服用した
ツムラの漢方薬についての感想の話をしました。
それは、優良企業については定量・定性の両面から研究する
ことも坂本ゼミ生の務めだと考えているからです。


本物の理念経営を実践されているならば、
どんな回答がくるかも想定していました。

ところが、ツムラはその想定を見事に超えた
ずば抜けて素晴らしい本物の理念経営の実践をさせていることを
何も飾ることなく教えてくださいました。

それは、社長と名刺交換させて頂いた際に
「僕のおなか触ってごらん」と背広のボタンをはずして
私に触らしてくださったのです。
上場企業の社長が株主の評判や他の評価など何も気になさらないで
私の質問にアドバイスを下さいました。

私を坂本ゼミ生扱いではなく、
「今ここにいる人間対人間」として、
芳井様個人として私と人間関係を一瞬にして構築して下さったのです。

また、たまたま最後までいた私ともう一人のゼミ生を
会社の方が社内の案内までしてくださいました。

長時間お邪魔している為、これ以上ご迷惑をお掛けしては
申し訳ないので慎むべきだと思いましたが、
せっかくの機会でしたのでお言葉に甘えさせていただきました。

ご案内頂いたフロアーを拝見させていただき、
ここでも本物の理念経営だとわかりました。

パーテーション一つなく、なんと役員や役付きの方も
皆さんと同じ「島」のなかにいらっしゃるのです。
机の幅だけが違っていただけでした。

そして、異動の際には机ごと移動がすぐできるようになっていました。
これは、先週視察に訪問させて頂いた、
横浜市のエスエムジー株式会社も
吹田市の株式会社Ecstudioも同様でした。

「人を大切にする企業」は本気でやればできるのだということを
しっかり学ばせて頂きました。

素晴らしい会社とは、坂本教授が説かれている
「5人に対する使命と責任」が本当に自然に行われている
ということを心から理解させていただきました。
素晴らしい出会いに心から感謝致します。

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