未来の「One more thing…」を担うのは

日曜日担当の高澤です。

Appleの会長だったスティーブ・ジョブスが先日56歳で亡くなりました。
いつか遠くない将来にこの日が来るとは覚悟していましたが,こんなに早いとは思いませんでした。

彼がプレゼンテーションの最後でいつも使っていた得意技で,新製品をすべて発表したと聴衆に思わせておき,いかにも言い忘れていたように付け加える「One more thing…」というサプライズが僕はとても好きでした。

彼の人生にとっての「One more thing…」は,2004年に膵臓ガンと診断されてからの残された数年間でした。

そして彼は,その残された数年間で僕たちにiPhoneをプレゼントしてくれたのです。
それは僕たちにとっての「One more thing…」でもありました。

以前のブログで紹介しましたが,彼がスタンフォード大学で行ったスピーチをもう一度共有します。
前後編あわせても15分もかからないので,ぜひ一度ご覧ください。

<スピーチ前編>

<スピーチ後編>

このスピーチには僕の心を今でも揺さぶり続けている,彼からのメッセージがいくつも込められています。

「あなたの人生は限られています。無駄に他人の人生を生きないこと」

「毎日を人生最後の日だと思って生きよう。いつか本当にそうなる日が来る」

…もし僕が彼と同じ寿命だと仮定すると,「僕はあと15年でいったい何を残すことができるのだろう?」と考え込んでしまいます。

そのときに僕はいつでも,彼がスピーチで最後に語ったことばを思い出すことにしています。

「Stay Hungry, Stay Foolish」

未来を変える「One more thing…」というバトンを受け継ぐために,このことばを胸に生きてみます。
たとえ自分の存在がいつか必ず消えてしまうとわかっていたとしても。

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