お茶を入れることに学ぶ
水曜担当の鈴木(良)です。
先日、修士論文の取材で静岡県東部の有力信金を訪問しました。
応接室に通され、理事長の脇テーブルにポット、急須、茶碗が置かれていることに気がつきました。まさか、秘書もいるのだから理事長自らがお茶を入れることはないのだろうと思っていました。
理事長が見えられ、お茶を自ら入れはじめたので正直驚いた旨申し上げると、ポジティブ・アクションの一環として自ら率先して行っているとのことでした。お茶は女性が入れるものとの先入観を見直しているのです。ただし、自ら入れるのはご自分も含めて4名までで、その理由はそれ以上だと時間がかかりお茶が冷めてしまうためと説明してくれました。
お湯の温度、茶葉を浸す時間など、お茶の入れ方も堂に入っていて、おいしくいただくことができました。静岡市のお茶屋さんを訪問する際は、社長自らお茶を入れてくれるところがありますが、金融機関のトップみずからが入れるケースは余り聞いたことはありません。
しかしながら、自らがお茶を入れ来客者に振る舞うことは何よりのもてなしといえるでしょう。お茶を入れながら、茶葉や水の産地、急須や茶碗の話などしているうちに親近感も高まります。しばし、お茶談議に花を咲かせ、その後の会話が盛り上がったことは言うまでもありません。
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