素晴らしかったKさん
当社で就労後、2か月半経ったKさん。昨日、研修アシスタントデビューしました。日本理化学工業の大山会長の著書「利他のすすめ」の読み合わせをする回でした。
研修の大詰めで、参加者のお一人が妹さんが身体や精神に障害があり、長く就労できず不憫な思いをしていると声をつまらせてスピーチしてくださいました。
わが国では働くことのできる20人に1人は障がい者でそのうち就労できているのは6パーセント程度です。
実は周りには障がい者は多いのですが、一緒に働く機会が極端に少なくそれが偏見を生んでいるのです。
障がい者を雇用すると企業経営にとてもいい効用があるということを大学院の研究で突き止めました。
いい、いいと言っているだけでは、説得力がないので、わずかな人数の会社ですが、わが社でも実践しようと、この春からご縁のあったKさんを職場に迎え入れました。
そして、わが社が今、いちばんのサービスと自負している人間力向上を目的とした研修の現場にKさんがデビューしたのです。
声をつまらせた社員さんの話をお聴きし、「皆さんは障がい者と働いた経験はないかもしれませんが、立派に問題なく働くことが出来るのです。」と私はためらうことなくKさんを皆さんに紹介しました。
その直後、Kさんは、いくぶん緊張しながらもしっかりと自分のことを語っていました。
それまでと一瞬にして場の空気感が変わりました。
みなさん、心から心へ瞬時に伝わるものがあったように感じました。
Kさんには相手を感動させる力がありました。
こんなKさんでも5年間就労できずにいたのです・・・。
研修後のふりかえりシートにある方が書かれていました。
「今日は、私達の前で自身のことを話してくれてありがとうございました。『大丈夫だよ!』無理せず頑張っていれば、Everything’s All Right !!」
それを読んだKさんは、今までに聞いたこともないような大きな声で「ありがたい!!」と顔を紅潮させていました。
仕事で自分が役立つことの喜び、本当に究極の幸せのひとつなんだと改めて感じ入りました。
妹さんを心配している社員の方には、富士ソフト企画やアイエスエフネットなどを紹介して差し上げました。
新たなご縁が生まれることを祈ってやみません。
昨日もまた素晴らしい一日でした。
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