自由闊達で、新製品を創造し、新生活を創造していたリーダー達

週末どっ土曜日担当佐藤浩司です。
今週26日火曜日、品川旧本社近くのソニー歴史資料館に視察に行ってきました。

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ソニー歴史資料館の資料より
ソニーは戦後間もない1946年(昭和21年)5月、資本金19万円、従業員数約20名の小さな会社としてスタートしました。創業者の井深大は、会社設立の目的を「技術者がその技能を最大限に発揮することのできる”自由闊達にして愉快なる理想工場”を建設し、技術を通じて日本の文化に貢献すること」と、記しています。そして「人のやらないことをやる」というチャレンジ精神のもと、数々の日本初、世界初の商品を打ちだしてまいりました。
ソニー歴史資料館は、ソニーがこれまで世に送りだしてきた代表的な商品と、さまざまな資料を中心に展示を行っております。それらの展示を通して、ソニーのモノづくりの精神を感じとっていただければ幸いに存じます。
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館内の広さは、70坪程度かと思いますがソニーファンや創業期精神を学ぶには、とても良い施設。

ソニーを創ったもう一人の男と言われる、岩間和夫さんの256通に及ぶアメリカからの手紙を元に開発されたトランジスターの開発秘話など、不可能を可能にするためのリーダーシップ、それを支える「人々の生活を豊かにする」「自由闊達」という井深大の熱い想いは、技術陣に伝わっていたことを実感できたこと、倒産の危機は、3回があったがそれをどうやって乗り越えたかの話をお聴きできたことなどと、実りの多い視察でした。

「自由闊達にして愉快なる理想工場」というエピソードでは、案内者の体験談として、全く新しいものの開発では、上司に黙って試作品を作り、できた段階で上司に報告、怒られはしたが認められた話や、社内のアイデアコンクールでは銀賞をもらうなど、個性を尊重する風土が出来ていたことなどに、ん~と唸らせられた。当時、それをするにはどうスタッフとコミュニケーションを取っていったのだろう?と、深く研究させて頂きたい衝動に駆られました。

 
ソニーを語るにはやはり「ソニーブランド」
ブランドの考え方は、理念に沿ったものは必然ではあると思いますが、ロゴの歴史を拝見考察すると、SONYの「S」の文字の一部分の太さを変えたり、過去のデザインと比べて微妙に異なるころ、それは、どのように異なり、どのような印象を持つか、どれが「ソニーらしい」か、徹底的に話しあって、実行してきた。とのことです。

創業期は、規模も社歴も知名度もないので、SONYの知名度を上げるには、どうすればよいか?考えたそうですが、知名度アップのための取り組みは、「知名度あがるまでひたすらやり続ける。」それを実現するための工夫(ビルの屋上、道路から見える位置にロゴ、製品目立つところにデザインする、正解で商品名を統一すること等)をするというシンプルな内容であります。

期待された方もいらっしゃると思いますが私個人的には、「シンプルイズベスト」で、徹底的に実行したこと、改善点があれば、即対応していた事を常に継続していたのではないか?それが現在の「ソニーブランド」に至っているということではないかと。更に、ブランド構築論や戦略は、どの企業さんも最重要課題ですので、ソニーブランドに関わることを調査研究すると「常に面白い、常に独創的な商品」といったイメージづくりやブランド構築のヒントを得られるのではないかと考えます。

案内して頂いた方が話されていることを考えると、独創的製品のキーワード(語録?)は、以下のことではないかと仮説を立てて見ました。

■独創的製品キーワード(語録?)
*皆出来ない。それはだめだ。ということをできるまでやる。
*手書きスケッチで書いてみる。
*製品(作り手)の気持ちが伝わる。

活き活きとして、モチベーションも高く、熱い思いをスタッフに持っていただくためのモットーを自社に置き換えるなら、

「自由闊達にして個性を尊重したワクワクする会社」

は、当てはまるかもしれない。

混沌として不確実な社会に、一体感があり、モチベーションを高くする用語(モットー)があると同じ方向にも向きますので良いと思いますがブログをご覧の方はどう考えますでしょうか?

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