瀬戸内海

野口具秋です。

1か月も経たないうちに四国・高松市にいます。
済生丸は病院船らしく真っ白な船体を岸壁に浮かべていました。
青空の素晴らしい秋の陽に清潔な船体が眩しいのです。
船内をくまなく見学します。
166トンの船体は大きいのです。
自転車が2台積まれています。
救急車の役目を果たすのでしょう。

男木島は高松港から30分かかりました。
鏡のように静かな波間は快適な船旅を味わせてくれました。
波止場に着岸すると、向うから何人も人がやってきます。
周囲4キロの島に160人ほどが住んでいます。
波止場にネコが40~50匹住みついています。
一大勢力ではありませんか。

最高で1,000人が住んでいたのだそうです。
子供は1人もいなくなりました。
独身20代女性が1人、30代独身男性が一番若い人です。
今はショップも1件もなくなり、
1日6便の便で高松に買い物に出掛けるのです。
10年間で500人いた住民は3分の1に激減しました。
不便でもみんな島が大好きなのです。

海水浴場、民宿があります。
手段によっては高松まで10分で行くことが
できる時代になりました。
停泊中、診察の邪魔にならないように
デッキで島と海を眺めています。
痩せて愛想の悪い猫しか会えませんでしたが、
小島を肌で至福の数時間を過ごすことができました。
早くに上陸して、島内を探索しなかったことが悔やまれます。

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