社会保険労務士会月刊誌が「人を大切にする経営」を巻頭に
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
やっとというか、とうとうというか、遂に社会保険労務士会の月刊誌(2012年12月号)が巻頭特集で「人を大切にする経営」をテーマにしてきました。
ある意味、白い目的にみられながらこの分野を5年前からひた走ってきたので感慨深い。
これも変わりつつある時代の写し絵のようです。
しかし、このテーマで坂本先生ではない別の大学教授に基調させているところが、今の社会保険労務士会の限界なのかと感じてしまいます。
事例に出しているのが東海バネ以外は大企業ばかり。
中小企業の現場を歩いていない学者にこのテーマを語らせても説得力がありません。
「人を大切にする」ことが「人に優しい」とイコールでない。
人を鍛え上げるためには厳しくしなければならない、などと頓珍漢なことを言っています。
スーパーホテルの山本梁介会長に「厳しく接して鍛えあげることはもう古い。部下にもホスピタリティをもってあたっている。」と速攻切り替えされています。
いい会社をつくりましょう~たくましく、そしてやさしく
伊那食品工業の経営理念にもありますが、大切にするにはやさしさです。
そして、やさしくあるために強くあることです。
またもう一人の学者も、終身雇用、正社員、男性中心という主力だったものが負の遺産になっていると不見識な発言をしています。
今、当方が行っている国の調査では、正社員重視と高齢者雇用に積極的ということは永続経営の鍵の一つとして挙がってきています。
優良中小企業の現場をみてくればいの一番にわかるポイントです。
このテーマで、ミスリードはしてほしくないものです。
『人を大切にする経営を考える』
文字通り考え始めたばかりという感じです。
それでも業界がようやくこちらへ目を向けてくれるような時代になってきました。
これは進歩です。
われわれは「人を大切にする経営実践」のための実務にさらに磨きをかけていきましょう。
もっと社会のお役に立つために。
小林秀司
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