おもてなし経営vol.7

おもてなし企業vol.7

~さくら住宅の株主総会に参加して~

まさか、株主総会がおもてなしの場だったなんて、「株主総会さくら住宅」(以下、さくら住宅)の株主総会に参加するまで知りませんでした。
ちょうど1週間前、坂本光司先生とゼミ生3人で参加させていただいた、さくら住宅の株主総会は、株主総会とは思えない素晴らしい会でした。

さくら住宅は神奈川県に本社を置く、一級建築士事務所で建築とリフォームの専門店で、従業員は50名ほど。毎年、ピアノの生演奏付きの株主総会をホテルで開いています。総料理長を紹介したり、演奏後はピアニストに花束を送ったり、株主以外への心遣いも行き届いていました。

まず、二宮社長のごあいさつに始まり、それを見つめる会場のあたたかな雰囲気。毎週金曜日には社長と社員の経営ゼミを開き、家庭や個人の近況を聞く機会を作っているとのことで、その実践からもいい会社であることが伺えます。

その後には、坂本先生の講演でしたが、何度聞いても涙を誘う「アンシェーヌ藍」の竹内さんの実話(障がい者の雇用を生み出すために、藍工房やフランス料理店を作った竹内さんの話)や、初めて聞いた樹研工業の松浦さんの実話(80歳近い社員がいる会社で、完全な年功序列。不治の病で働けなくなった社員に3年間、毎月の給料とボーナスを合わせて14回、社長自らが手持ちで届け励ましたという、慈愛に満ちた会社)に胸が熱くなりました。

会場からは鼻をすする音が合唱のように聞こえてきて、ああ、この会場にいる人たちは心優しい人たちばかりだと感じました。

二宮社長と坂本先生。幸せな職場づくりを提案し実践するお2人のあたたかい思いはきっと、日本を幸せにすると強く感じます。会場ではおいしいフランス料理に舌鼓を打ち、配当金の現金支給に笑顔、また笑顔。誰1人異論を唱える者のない、感謝と喜びに満ちた空間でした。

最後はご一緒した藤井さんと二宮社長を囲んでの3ショット。思わず、「感動しました」と言ってしまう株主総会はまさにおもてなし、そのものでした。

(M1福満景子)

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