トヨタが人本経営をスタンダードにする日

遠きをはかることを重視している伊那食品工業の塚越寛会長が経営方針として掲げているのが以下の3点です。

経営方針1 「無理な成長は追わない」
経営方針2 「敵をつくらない」
経営方針3 「成長の種まきを怠らない」

以前にトヨタが塚越会長の経営哲学に影響を受けて人本経営に舵を切ったというレポートをいたしました。
http://yaplog.jp/sakamoto/archive/3189

2012年のことです。
その年、東北へ代名詞であるカローラの生産拠点を打ち立てると発表がされました。

多くの大企業が「業績軸」の利益第一主義で安易な海外拠点づくりや社員リストラをしていることと、トヨタの経営とは完全に一線を画してきていると感じられました。

それから時が流れ・・・
トヨタ自動車は2014年3月期連結決算において純利益も89%増の1兆8231億円と最高益を更新しました。

人本経営に根ざした地域を大切にするトヨタの取り組みが、社会の共感を呼び、どうせ買うならトヨタにしようと購買がはかられた結果とみるのが自然ではないでしょうか。

人本経営を大企業が本気で志向すると結果もてきめんに出てくるのかもしれません。

2014年決算発表会で豊田章男社長が語ったこと

最高益を出した決算発表会で豊田章男社長が語る言葉はとても興味深いものがありました。

曰く

「利益は目的でなく結果」
「毎年一つずつ年輪を重ねることが持続的成長につながる」
「5年10年後の持続的成長に向けて種まきを進めたい」

と語ったのです。

もう完璧に塚越会長そのものです。

記者から来期の数値目標をと聞かれてこのような答弁をしたのです。

→参考記事 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140511/biz14051107000005-n1.htm

決算発表を報じるどのニュースもその意味が人本経営を志しているから発言されているものであるとの指摘はありませんでした。

これがまだ今の現状なのでしょう。

しかし、時代はここまで進んできているのです。
日本一の会社が人本経営で結果を出したのです。

実際、トヨタの人本経営への肩入れは半端なさそうです。

その道では有名な経営者の方と先日お話させていただく機会がありました。

なんとトヨタが取材にきたというのです。

スタッフ30人程度の職場にです!

社内啓発用教材をつくるために、まるでテレビ局なみの大掛かりな取材チームで、その会社がしてきた人本経営の取り組みについて、かなり細かくヒアリングをしていたということです。

早晩、トヨタの人本経営について取り上げられる日がやってくることでしょう。
そして、わが国の企業にとって人本経営がスタンダードになってくるのです。

人を大切にする会社づくりのトータルプロフェッショナル
小林秀司

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