時の経つのは
野口具秋です。
夢を見ました。
不意に連絡が途絶えて数十年になる
大学時代の親友と夢で逢いました。
ふと、物陰に隠れるように立っている
友に気づき近づきました。
「お前だよな」と問いかけると涙を流しながら頷きました。
肩を抱き「長い間探したんだぞ!」。
我々は大勢の人ごみを一言も語ることなく
一緒に歩き出しました。
振り返ると友は消え、何処かいなくなってしまいました。
妹の夫、義弟が亡くなってから早くも1年が経過しました。
無口な義弟は苦闘の独身時代、
心尽くしの手料理でもてなしてくれた。
黙って傍で酒を呑み続けていました。
最後に会ったのは2年前のおいの結婚式。
長い闘病で言葉も不自由となり、車いすを押し続けました。
嬉しそうな笑顔が最後となった。
納骨を終え大地に還って行きました、
夢を見た直後、
小泉八雲の「DEAD SECRET」を早朝聴きました。
豪商の娘「お園」が嫁ぎ、子を成したが病死。
葬儀の翌夜「子の刻」から毎夜亡霊となって
自室の箪笥の前に立ちます。
菩提寺の老主に相談しても幽霊は消えません。
老僧が箪笥の内張りの中から恋文を見つけ、密に燃します。
行儀見習いの京で愛した恋人の思い出を、
死後も抱き続けたかったのです。
梅雨明けとなり、うんざりする酷暑の夏となりました。
今日は、夜、お出かけです。
年2回の会社時代の同期会です。
7人の侍が6人になっています。
酒が誰より好きな奴が脱落しました。
無理に誘う齢ではありません。この時は力一杯痛飲します。
土俵に上がる力士の如く、気合を入れ集まってきます。
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