我々の役割とは

今、坂本ゼミでは一次産業の6次産業化の事例研究をしています。

私と岐阜の服部さんと奥飛騨で南国の果物ドラゴンフルーツの栽培、加工、販売しているフルージックさんを訪問しようとなりました。

二人のスケジュールを調整したら、月末ギリギリしかなく、慌てて訪問のアポイントのメールを先方に送りました。

私はメールを送りながら「突然メールで取材したいなんてなんだか訝かられるんじゃないかなー」なんて思っていました。

ところが、メールにすぐ返信があり、またその内容がとても丁寧で自分達の事を知ってもらいたいと言う積極的な姿勢が感じられました。

そのメールを読んで、坂本先生が我々に教えようとしていることが、やっとわかった気がしました。

それは、実際に自分達が足を運び、自らの目で見て、そして志高く社会の為に頑張っているが自ら声を発する術のない人々の代弁者となる事なんだと!

フルージックの渡辺社長が26日東京に来られると言う事で会いにいきます。
坂本先生の情報提供に倣って、下記に渡辺社長の了解を得てメールの全文を掲載しましたので、それを読んで興味ある方はぜひ、ご一緒しませんか?
長くなってすみません、西森でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

西森さま
お世話になります。
お声掛け、ありがとうございます。
学生(社会人であっても)さんから、興味を抱いていただけること、企業にとってはとても嬉しいことですし、地域企業にとっては、大切な要素だと考えております。

さて、日本で一番大切にしたい会社を書かれた教授の下でのゼミ、そして取材。ご期待に添えるかどうかは分かりませんが、少なくともモヤモヤしていたものを、ある程度スッキリして帰って頂けると思っています。

私は、理想と現実の間、あるいは、地方と都市の間など、その妥協点を見出し、その溝を埋めるのが、地域企業の役割だと考えています。そのため、FRUSICは私にとって、実験会社そのものです(笑)働いている仲間もそう思っているでしょう。

ちょっと変わっていると思いますが、ちゃんと1本の筋というか、基礎はあります。
それがないと企業としては、発信力がないので。

実は、来春「奥飛騨ドラゴン」という本を出版する予定です。現場で実際汗を流してきたからこそ言える真実があります。生意気な言い方をすれば、机上論は所詮、机上論ですが、それに対し、現場サイドが議論できないのが原因で、その溝がどんどん広がるばかり、悲しい結果になってしまっています。

つまり、地方には交渉人がいない。その交渉人を育てるのが、私たち地域企業の役割だと考え、実践しています。そして、本を境に、実践より普及に力を入れていきます。益々理想が強くなっていきますが(笑)

農家の六次化もそうです。農家に経営能力、あるいは、企業家精神(起業する)がなければ、効果は現れず、さらに言えば、しがらみだけが育ってしまう結果になります。しがらみは、地域社会を崩壊させます。人には、心があり、10人いれば10人の正義があり、一筋縄ではいきません。昔はそれを束ねる長老がいましたが、今はなく、ネットを駆使して売れればいい的な発想が上回ってしまい、地域は会話を失い寂しい結果となってしまいます。

おそらく、何年か後に六次化に投資した例は、ほぼうまく機能できなかったというデータがまとめられるでしょう。それは、農水省がすでに何となく理解しているところだと思います。

話せば長くなりますが(笑)、今年は、名古屋大学や南山大学などの学生さんたちが、同じように六次化についての問い合わせがあり、お答えしてきました。ただ、学生さんが、実際に現地に足を運ぶところまではいかない点に、私は疑問を持っていました。今回は、来て頂けるとのこと。まずは、自分の目で、企業なり人を見るところが素晴らしいと思うし、私自身、とても嬉しく思います。であれば、目一杯お応えするのが、私たちの役目だと思っています。

現場へ足を運ぶこと。もっと言えば、足を運ばせたいと思わせるような企業でないことが、私の力不足でしょうね。

さて、本題に。

25日、26日は東京にいます。
26日は、秋葉原の貝印㈱(カイハウス)にて、岐阜県が主催するイベントに出席をしています。(13時より14時半まで)その後で良ければ、お時間を作ります。夜までに岐阜に戻ればいいので。
そのため、26日は東京なので、奥飛騨にはいません。

27日。実は、娘の誕生です。
基本、全て仕事優先ですが、娘の誕生日だけは必ず時間を空けるようにしています。1日空けているわけではありませんが、その日は、美濃加茂にいますので、奥飛騨にいません。申し訳ありません。

そして、28日。
お昼過ぎ、夕方近くであれば、奥飛騨入りできます。
29日、30日には、団体のお客様が奥飛騨に入ってきますので、前日には奥飛騨入りしている予定です。
ただ、美濃加茂での山羊さんの除草隊があるので、それ次第ですが。
それでも、28日にアポを取って頂けるのであれば、前日までに何とか仕事を終わらせる段取りをしていきます。

私に会う必要があるのか、奥飛騨まで足を運ぶ必要があるのかをお考えであれば26日の夕方、お時間を作らせて頂きます。これといって、予定を入れておりませんので、夕方であれば、それなりに対応可能です。

長くなりました。遠慮なく言って頂ければ、私が持つ時間の中で、できる範囲でと思っています。

それでは、よろしくお願いいたします。

FRUSIC代表
渡辺祥二

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「我々の役割とは」への2件のフィードバック

  1. 西森さん
    おはようございます!
    おもわず26日の予定を見てしまいました。
    誠に残念ながら神田経営者クラブの北陸視察に行く予定の日でした・・・。
    渡辺さんの文章から気持ちのこもった心が伝わってきます。