西へ
野口具秋です。
山陽道を新幹線で下る。
日曜日早朝、自由席はほとんど乗客はいない静かな車内。
山口県防府・夢のみずうみむらは、瀬戸内海直ぐそば。
風もなく波立つ音さえしない。静寂が漂う。
施設に入ると、入り口から奥まで
びっしりと整理たんすが並ぶ。
不揃いで統一感は全くない。
デイケア利用者のロッカーだ。
我が家にケアマネが来たのは2~3日前だ。
古ぼけた小さな我が家をサーッと見渡し、
何かお困りのことはと気遣ってくれた。
バリアフリーでないのを心配したようだ。
夢のみずうみむらは、手すりない、段差はあるは、
奥までしっかり自力で歩かされる。
不親切極まりないようにみえて、
親切な手作り感溢れる介護施設だ。
生涯現役養成道場、自助努力設備を整えて居るのだった。
権利を主張しがちのご時世、ショックを受けた。
関西育ちのせいか、
子供のころからお好み焼きは親しんできた。
フライパンで焼いてくれたお袋のお好み焼きは不味かった。
お多福ソースでの料理体験はとっても楽しい思い出になる。
自宅で大阪と広島のご当地同士の一騎打ち、共演と参りたい。
食欲の減退に悩んでいて
広島焼きのボリュームに圧倒され、
折角の夕食が食慾減退であったのが悔まれる。
毎回楽しいはずのゼミ旅行が少しずつ臆病になっていく。
以前に比べ、
時間や手間を食うことが必定となってきたからである。
多くの仲間と長く席を並べ学んで来て、
酒を酌み交わす故にとても居心地が良い。
今回も多くの心遣い、気遣い、介助、手助け、
支えを戴いていることを実感しています。
皆様に心からお礼申しあげます。
今回も心豊かに学びを愉しむことが出来ました。
野口さん
毎週、野口流の文章。ありがとうございます。
知野 進一郎