3人の石切り職人の話

3人の石切り職人の話をご存知でしょうか。炎天下で黙々と石を切る仕事。考えただけでも全身に力が入り、汗が吹き出す重労働です。

ある人が石切りをしている職人に話を聞きました。「どうして石を切っているの?」すると、1人の石切り職人が答えました。「見りゃ分かるだろ。ただ石を切ってるんだよ、お金がもらえるからさ。」
次に出会った2人目の石切り職人にも同じ質問を投げかけました。「どうして石を切っているの?」「ああ、将来、腕のいい職人になるために頑張ってるのさ」と答えました。
最後に3人目の石切り職人にも同じく尋ねました。「どうして石を切っているの?」すると、3人目はこう答えたのです。「こうして私が切った石は、何百年にも渡って、多くの人が集う教会の石杖になるんです。だから、人が笑顔で心地よく集まる場所を作っているんです。」

初めて、この話を聞いた時、すぐに自分を振り返りました。3人の職人はまさに私自身に置き換えられます。生活のために働いていた銀行時代、自分の仕事に誇りを持ち自己実現のために働いていたフリーアナウンサー時代、そして、今。経営学や心理学を学びながら「大切にしたい会社や働き方」を伝えていく、今の自分です。まだまだ思いだけが先行し、実力が伴わない未熟者ですが。

すでに世のため人のために尽くしている坂本先生や出会った経営者の方々、ゼミの仲間たちを改めて眩しく仰ぎみて、いつも自戒しています。その背中を追いかけていこう。私が講演・研修する際によく引用する、石切り職人の話でした。

それでは、6月最後の日曜日を穏やかにお過ごしください。(福満景子)

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「3人の石切り職人の話」への2件のフィードバック

  1. 福満さん
    おはようございます!
    明快な目的を持っている人の行動は違うシ、そういう方から多くの気づきや学びを頂きます。