岩手県二戸市に小松シキさんあり!

6月9日10日、浜松で開催された商業界ゼミナール全国女性同友会、第21回女性経営者セミナーの2日目は、先週紹介させていただいた坂東太郎の青谷洋治社長と小松製菓の小松努社長の講演だった。
両者とも、坂本ゼミや中小企業論等で何回も坂本先生から説明がある。

昨年の坂本ゼミの夏合宿で岩手県二戸市の「小松製菓」さんと、姉妹店の盛岡市の「タルトタタン」さんの工場を視察させていただいた。

小松努社長のお話。71歳とは思えない。
平成6年から数年間は、「売上が上がれば利益も上がる」と思い、設備投資をした。資金繰りの苦しさを味わった。

創業者は、大正7年生まれで平成14年に84歳で永眠された「小松シキ」さん。
講演の途中で小松シキさんの生涯を描いた映像が20分弱で流された。
「むすんでひらいてーおばあちゃんの南部せんべい物語(*)」を読んで欲しい。
62歳の私が幼い頃の貧しい時代、幼い頃から働き始めて奉公にも出て苦労を重ねた。

結婚後も行商をして知り合いから古い煎餅の型を譲り受けてたのが縁で南部せんべいを製造する。

冬は雪に埋もれる実家で、8人兄弟の末っ子として生まれたが上の男の4人は乳幼児で亡くなり、3人の姉も若くして亡くなった。当時の暮らしは貧しい。世の中に食べ物が不足していた。

どんな時代でも今日でも、置かれた環境、経験したことを楽観的、プラス思考で考える人と悲観的、マイナス思考で考える人がいる。
「シキさんは、そんな境遇を恨むこともなく、人を憎むこともなく、いつも明るくたくましく、現実を正面から受け止めてきた。逆境は自分を鍛える試練、努力するチャンスとしてむしろ感謝し、人生を切り開いてきたのだ。」 
社訓「感謝と創造」はシキさんの生き方そのものだ。

「小松製菓、巖手屋(いわてや)」で検索していただくと、インターネットで色々な種類のせんべい等が購入できる。
昨年、夏合宿で購入したせんべい等はすべて美味しかった。
生前「瀬戸内寂聴」さんと交流があった。瀬戸内さんのまえがきがある「むすんでひらいてーおばあちゃんの南部せんべい物語(*)」平成5年初版で8版になる著がある。アマゾンで購入できる。

東北方面、岩手へお越しの際は、二戸市の「小松製菓」に足を運んで欲しい。敷地内には「四季の里」がある。昔ながらの建物で食事も楽しめる。
日本の良さ、伝統を感じることができる場所だ。

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「岩手県二戸市に小松シキさんあり!」への2件のフィードバック

  1. 知野さん
    『社訓「感謝と創造」はシキさんの生き方そのものだ。』
    心に残りました。ありがとうございます!
    本田 佳世子

  2. 知野さん
    おはようございます!
    小しきさんの「むすんでひらいて」を読むと壮絶な人生を歩んでいきたということが分かります。
    南部せんべいおいしいですよね(^^)