伊那食品工業
法政大大学院 坂本ゼミ 修士課程1年 投資家 根本幸治
ゼミ生先輩諸氏からの「伊那食品は訪問必須、塚越会長に会って来い」
そんな声に押されて、今では健康上講演も止めておられる会長との面談交渉に努めました。
条件をクリアして、8月12日、坂本ゼミ生10人で、伊那食品工業(長野県伊那市)にて
塚越寛会長と面談させていただく機会を得て学ぶことができました。
人が生きる目的とは何か?
幸福を得ることである。人生はたった一度。仕事も家庭も楽しめ。
幸福とは何か?
利他に尽くすことである。 誰かに喜ばれる感激。二宮尊徳。どう生きるか。
社会の目的は何か?
公益資本主義の実現である。米国型成果主義とは異なる日本型終身雇用。
会社の目的は何か?
短期の売上げを求めず、長期的な利益と成長を実現する年輪経営が望ましい。
尊敬される会社とは?
ぶれない、思いやり、掃除、美的、業績、品質、歴史、顧客というファンの存在、トヨタ
力強く陽気な講演に大いに感動したのですが、さらなるヒーローがこのゼミ生の中にいました。
修士2年の服部さんは、自己の深刻な病気と闘いながら、雇用を守って経営を担っておられます。
その穏やかで真面目な姿は、ゼミ生の中でも高い尊敬を集めています。
その服部さんが、講演後に私のもとに来て感想を話されたのです。
「根本さん、よくぞ企画していただけました。坂本先生が『会って来い』と背中を押された、
その意味がわかりました。私は自分自身の弱さや病気の苦しさにくじけそうになる時がある。
しかし今、乗り越える勇気を得ることができました。本当にありがとうございます。」
服部さんは興奮した赤い顔で、涙があふれてこぼれるのも気にせず、
何度も何度も頭をさげて感謝の言葉を述べられるのでした。
私も私の周りの人もつられて泣いていました。
服部さんの毎日を真剣に全力で一生懸命生きている姿に感動しました。
また、私自身、覚悟を決めて生きていないことを思い知り、恥ずかしくなりました。
なぜアポイントが難しい会長との面談が叶ったのか、その理由がわかりました。
神様が塚越会長と服部さんを引合すために仕掛けたのだと。
広い広い庭園を社員の皆さん自身が重機を動かして楽しげに大掃除をしています。
赤い夕陽がガーデンを包みこみ始めていました。
今宵は社内大バーベキュー大会とのことです。
根本さん
私も勇気をいただきました
根本さんのおかげです
ご尽力ありがとうございます
本田佳世子