師弟の絆、エイトさん

不動産事業、建物総合事業等を幅広く営む、東京都八王子市に本社を構える(株)エイトの白柳雅文社長が、先日、坂本ゼミで講演された。これは白柳社長にとっても坂本先生にとっても、感慨深かったのではないだろうか。

エイトさんの創業約10年間の経営は不安定な低空飛行、倒産の危機にも直面した。この時、「仲間を命がけで守るんだ」と、社長は猛然と経営書を読みあさり、経営を見直し改善していく。この時期に坂本先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」を読んで号泣。「この本に出てくる会社のようになりたい」と一念発起し、「従業員の満足なくして顧客満足無し」の坂本先生の考え方を、即、自社の福利厚生に落とし込んで実践する。「いいものは、即、実行」が信条、危機感が強かった。

具体的な福利厚生は、坂本ゼミから近く出版予定の「社員が飛び上がって喜ぶ福利厚生100例(仮題)」に掲載される。通称「オリンピック休暇」は、4年に1度、法定休暇以外に10日間の休暇がもらえる制度、「ご両親、配偶者の命日休暇」「ご両親のお誕生日休暇」など、社員とその家族を労わる休暇を数多く作った。

何度かためらいながらも、厚い尊敬の想いを抑えきれずに、坂本先生にメールを出した社長。以後、先生がエイトさんを視察に行くなどのやりとりが始まり、先生はエイトさんを見守ってきた。視察に同行の道すがら、私が先生に「白柳社長は真面目な方ですね」との感想を漏らすと、「そうだよ、でなきゃ、こんなに成長しないよ」と先生は即答された。

白柳社長は、福利厚生の充実の他、社協への寄付、カンボジアの学校への寄付など、「神様への感謝」を忘れない、そしてステークホルダーや地元八王子を大切にする。その結果、業績は右肩上がり、現在クルー含め従業員774名に拡大した。

恩師、坂本先生の目前で自社の成長過程の説明をやり切った白柳社長は感無量の表情だった。

懇親会では、白柳社長と坂本先生が並んで熱心に話し込んでおられた。今後のエイトさんの成長へのアドバイスのようだった。お二人の間に美しい師弟の絆を感じ、見ていて感動で心が満たされた。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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