逆風吹く介護業界で
厚生労働省が定める介護報酬は、今年4月から引き下げられました。
民間調査機関の発表によると、今年1月-9月、「老人福祉・介護事業」の倒産件数は57件と前年同期と比較して42.5%増と過去最悪ペースで推移しています。
倒産の内訳を見ると倒産様態はすべて「破産」です。負債総額は1億円未満が84.4%と、体力のない中小企業から倒れていっている様子がうかがえます。
このような逆風が吹く介護業界で、小生がかかわる介護事業会社では、この4月から「リフレッシュ休暇」と称して全社員1週間の休暇取得を進めています。
「リフレッシュ休暇」を導入して予想外の成果が2つ確認されています。一つ目は、自分の休暇中に周囲に迷惑をかけたくないと報告・連絡・相談が密になったこと。二つ目は部下育成に、より真剣に取り組む役職者が増えたことです。
ちなみにこの会社の稼働率(一般企業でいう取引数)はこの4月から右肩上がりを続けていて、直近では前年比108.9%となっています。
こうしてみると、逆風は絶好の成長機会と捉えることができます。
今日一日、皆さまにとりまして、素晴らしい一日になりますように。
春木清隆
春木さん
負のサイクルになるとダメみたいですね。
知野 進一郎