「一人ではない」

食べ物の味がわからなくなっていた。立っていられない位の目まいが一日に何度もあった。小便がローズヒップティーの様な色になっていた。なぜ自分だけがこんな思いをしなければならないのか、と思っていた。

40歳直前の私は、倒産した会社で、会社更生に向けて走り回っていた。その頃、車通勤をしていた。ある朝、踏切の手前で停車した時、開け放したサンルーフから、ふと空を見上げた。青い空と白い雲…。その時、衝撃が全身を突き抜けた。どどーんと全身があたたかく包まれる感覚。そして「頑張れよ」という声なきメッセージ。涙が溢れて止まらない。全身が至福感に満たされる。その時実感した。「自分一人ではない」と。そして決意した。どんな事があっても人の役に立つ存在になろうと。

私が働いたその会社は、その後、見事再上場を果した。愛する後輩たちが、今、そこで働いている。

今日一日、皆さまにとりまして、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆

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「「一人ではない」」への2件のフィードバック

  1. もう、12年前です。
    ある人材系の会社に入社。
    クライアント先で、出会い
    クライアントである春木さんに
    大事なこと教わりました。
    転職して、8年。
    もう、何年もお会いしてませんが
    今も、変わらずの熱いメッセージ。
    やっぱりズッシリきます。
    窮屈なことも増えてきてますが。
    春木さんのメッセージみて感じました。
    まだ、まだ、
    やれること、沢山あると。
    12年たっても、やっぱり教わって
    ばかりです。
    成長した自分が恩返しであると信じ
    また、明日から。日々是新

  2. 春木さん
    おはようございます!
    以前に努めていた上場会社の倒産という辛い過去を経験されていたこと初めてしりました。
    結婚もされて「これから先はどうなるんだ」という思いで駆けずり回っていたのだと思います。
    きっと辛い経験をされた分、今の相手を思いやる素敵な春木さんに繋がっているのでしょうね。
    そう、「人は一人ではない」ですよね・・・・。
    信じてくれる人は絶対にいる!